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2016.5.8更新

歴史の授業で習った大森貝塚を見に行こう

大森貝塚遺跡庭園

公園・名所・史跡

誰もが社会の授業で勉強したであろう「大森貝塚」。アメリカの動物学者モース博士が発掘したこの場所は、「日本考古学発祥の地」といわれています。モース博士が列車の窓から貝殻が積み重なっているのを発見した大森貝塚は、現在、遺跡庭園として整備され公園。子どもたちの遊び場にもなっています。

縄文時代の遺跡も今や子どもたちの遊び場

明治10年（1877）、アメリカの動物学者エドワード・モースは、横浜から新橋へ向かう列車の中から、貝殻が積み重なる崖を発見し、発掘に乗り出します。貝塚とはいわゆる大昔のゴミ捨て場。この中からは貝殻はもちろん、土器、石器、動物の骨などが見つかっています。遺跡庭園は、この発掘場となった一帯を整備したもので、園内にはそのときの貝塚や石碑が展示されています。
現在では、歴史のスポットというよりも、主に子どもたちの遊び場として利用されていますが、トイレを縄文土器をモチーフにしているなど、随所に縄文時代を感じさせる工夫や遊び心を感じることができます。

2つある大森貝塚の石碑。どっちが本物の大森貝塚？

大森貝塚の石碑は庭園奥、JRの線路際に建っています。実は、大森貝塚の石碑はここだけではなく、大森駅近くのNTTデータ大森山王ビル横の小道を進んだ線路際にもあるのです。
「大森貝墟」と書かれた石碑は、長くどちらが本当の大森貝塚なのかと論争にもなってきましたが、現在は大森貝塚遺跡庭園にある場所が正しいとされ、論争にも決着がついています。2カ所にあるのはモース博士が発掘場所の詳細を書かなかったためで、貝塚発見の所在地にも大森村とあったからだそうです。

大森貝塚遺跡庭園の基本情報

住所	東京都品川区大井6-21
アクセス	JR各線「大森」駅北口から徒歩8分
お問い合わせ	03-3777-4060（品川歴史館）

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