隠れた酒どころ。埼玉を代表する酒造のひとつ
鈴木酒造
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「酒どころ」といえば、東北や北陸をイメージする人が多いでしょう。でも実は、埼玉県は清酒出荷量全国4位(平成24年度)を誇る、隠れた酒どころなんです。県内には35もの蔵元があり、良質な荒川や利根川の伏流水を利用して、おいしいお酒を製造しています。「鈴木酒造」は、埼玉県を代表する清酒のひとつ「万両」の蔵元。街なかの酒店でも売られていますが、せっかくこのあたりに来たのなら、蔵元を訪れてみましょう。
岩槻城下の老舗蔵元
岩槻区のランドマークである岩槻城址公園。江戸時代に徳川家の譜代大名が居城としていた岩槻城があったところです。周囲は城下町として、また、日光御成街道の宿場として栄え、現在でもその趣が残されています。
この地で、明治4年(1871)に創業し、現在まで140年以上の歴史を誇る蔵元が「鈴木酒造」。昔ながらの製法を守り、良質な水と米を使ってていねいに日本酒をつくり続けています。
蔵元の名を高めているのは、吟醸酒「万両」。国内外の鑑評会で常に上位を獲得し、平成25年には全国新酒鑑評会で金賞を受賞した銘酒です。岩槻随一であることはもちろんのこと、埼玉県を代表する地酒といっても、過言ではありません。
日本酒にまつわる書や絵画を展示
通りに面した蔵の1階は店舗兼事務所。鑑評会で授与されたたくさんの賞状と、内閣総理大臣・安倍晋三の手による「國酒」と書かれた色紙が目を引きます。
2階はギャラリー。「万両」の名を冠したこのギャラリー、以前は酒造りの道具などを展示していましたが、現在は大絵馬や掛け軸などが壁いっぱいに展示されています。いずれも日本酒にまつわるものばかりで、「万両」の酒樽に座った恵比寿様が描かれた掛け軸は、鈴木酒造初代がスポンサーとなって、東京の浮世絵師・豊原国周(くにちか)が描いたものだそう。
さらに、ギャラリー左手に置かれた書は、かの勝海舟の手によるもの。鈴木酒造の歴史の深さが感じられます。
銘酒がずらり。どれにしようか思わず目移り
鈴木酒造では、吟醸酒「万両」以外にも、「大手門」「いわつき」「二科誉」といったブランドがあります。最高峰はもちろん「万両」ですが、どれもおいしい日本酒ばかり。それぞれに特徴があるので、自分の好みや、どんな料理に合うかを尋ねてみることをオススメします。
ということで、私も1本。「万両」の「生原酒初しぼり」を購入しました。酵母が生きた、しぼりたての原酒は、爽やか、かつ濃厚な味わいで、女性にも好まれそうです。
ネットショップを利用して購入することもできますが、現地に足を運んで、その地域や蔵元の雰囲気を感じた上で飲むと、ひと味もふた味も変わりますね!
このスポットが掲載されているまとめ
鈴木酒造の基本情報
住所 | 埼玉県さいたま市岩槻区本町4-8-24 |
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アクセス | 東武野田線「岩槻」駅東口を出て直進。「岩槻駅入口」交差点の、次の信号を左折し、T字路にぶつかったら右へ。左側ひとつ目の道を入る。「岩槻」駅より徒歩10分 |
お問い合わせ | 048-756-0067 |
この記事を紹介した人
大江戸 みらい
みなさま、こんにちは。ちょっと保守的な私は、旅行に行くときはとりあえずガイドブック片手に、定番観光地をまわります。
でも一言で定番と言っても、いろんな楽しみ方があると思うんです。温泉地一つ取っても見るべきものは沢山ありますよね?
私の記事はそんな紹介の仕方ができたらいいなと思いながら書いています。拙い文章ではありますが、少しでも参考にしていただけると嬉しいです。