お坊さんへのお悩み相談はお酒を飲みながら
大坂 坊主BAR
定番
グルメ
スタッフとして10名ほど在籍するお坊さんが日替わりでやってくる「大坂 坊主BAR」。仕事や恋愛、お金など、現代人が抱える複雑な悩みにも、お坊さんが仏の教えを通じて解決方法を示してくれるという。しかも、お酒を飲みながら! それって本当? この店で月に1回開催されるイベント「写仏ナイト」に潜入した。
自らの心を見つめながら仏を描く「写仏ナイト」
「写仏」とは、仏の姿を描くこと。この店では月に1回、誰でも手ぶらで参加できる写仏のイベントを開催している。講師のお坊さんは、デザイナーとして本の表紙絵も手掛けたことがある京井先生。この日の参加者は女性3名、男性2名の計5人。
全員初体験なので、薄く描かれた仏の絵を細い筆でなぞって写仏する。大事なのは線の太さを一定に保つこと。集中して心を静めなければうまく線も引けない。ひとつ失敗すればそれが気になって失敗が続いてしまう。
「人はものごとにこだわる。そのこだわりが苦しみを生む」という京井先生の法話が、写仏の後だと心に刺さる。口数が少なかった人のほうがうまく描けたのは、それだけ無心に取り組んでいた証だ。
悩み多き社会人の集まるバーだからこそ、お坊さんが足を運ぶ
お坊さんのほかにマスターがいて、イベントの後はお酒を出す通常営業に切り替わる。もともとお酒を飲めない京井先生は席に着いて、客の悩みに親身になって答えてくれる。
お坊さんたちは皆ボランティア。「救いを求めている人はお寺の外にいる」という考えのもと、お坊さん自ら、悩み多き社会人の集うバーに足を運ぶ。バーにやってくるような柔軟なお坊さんに堅苦しさはなく、気さくで話しやすい。
京井先生はかつて病気がちで、多くの苦労を味わってきたこともあり、こちらの悩みを深く理解してくれる。悩みがあっても「今現在生きていることがいかに幸せか」ということを、仏の教えや実体験を交えて語ってくれた。
お酒や煩悩は、溺れなければ役に立つこともある
小さな仏像や光る蓮華の置物など、バーとは思えないディスプレイが店内の独特な雰囲気をかもし出している。
お酒はオリジナルの「仏教カクテル」がオススメ。「遊煩悩林」は、煩悩に溺れてはだめだが、それを力に変えて楽しめばいいというポジティブな意味を持つ抹茶風味のカクテル。お酒の楽しみ方にも通じるネーミングで人気の一杯だ。
「遊煩悩林」を傾けながら、お坊さんに悩みを打ち明けるなんて、この店に来るまで想像もできなかった。常識や価値観に縛られて苦しんでいたことがバカらしくなる。「坊主BAR」で悩みが解決するというのは本当だった。
このスポットが掲載されているまとめ
大坂 坊主BARの基本情報
住所 | 大阪府大阪市北区本庄東1-3-5 |
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アクセス | 市営地下鉄堺筋線・谷町線、阪急千里線「天神橋筋六丁目」11番出口より徒歩2分 |
お問い合わせ | 080-4027-6040 |
公式サイト | https://www.vowsbar.com/ |
料金 | 【御席料】2000円【飲物】500円~ |
営業時間 | 18:00~23:00※定休日 月・祝日 |
この記事を紹介した人
舞浜 まきこ
お酒とエンタメが大好きなOLやってます。最近はお酒の幅を広げることにも挑戦中(もういい大人なので)
週末はゴルフと旅行とショッピング。スケジュール埋めたがるタイプです。あまり知られていない場所に行くのも好きだけど、旅行ガイドブックに載っているような定番コースも全然OK!
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