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2016.7.11更新

飲み手目線にこだわった、日本酒党のユートピア

「日本酒弘大（ひろしだい）」

グルメ

「自分が行きたくなる店をつくりました」とは店主の弁。「日本酒弘大」は、ウマい日本酒ばかりを厳選して取り揃えたお店で、2014年11月にオープン。軸となるお酒は、燗に向いたタイプを数多くストックし、まさに日本酒党にとってのパラダイス。店構えも随所にこだわりが感じられ、お洒落かつ高級感が漂っている。

日本酒を100本ストック、夕方4時オープン

「日本酒弘大」の店主は中央市場の魚屋さんの出身。店に足を踏み入れると、気さくにもてなしてくれる。店を始める前は、それほど日本酒を飲んでいたというわけではないが、あるきっかけで日本酒の奥深さを知る。以来、ひたすら飲み続け、飲むほどに「日本酒が好きになって、こういう店にしました」と語る。
夕方の４時から開店しているのもこだわりのひとつ。「それなりのクオリティーを保ちつつ、早い時間帯でも飲むことができるお店って、実はそれほど多くない。だから逆にそれを目指しました」。

店内は豪華な一枚板カウンター

明治時代の町家をリノベーションしたという趣のある店舗は、外観のムードもさることながら、店内には豪華な一枚板カウンターがど〜んと伸びている。
席数は14。燗酒シーンを牽引する日本酒のセレクトに加え、酒の色合いや風味も楽しめるように平盃で提供するなど、日本酒好きをうならせる工夫がテンコ盛り。もちろんビールやワインもちゃんと揃っている。
写真は店主のおすすめ、「玉櫻殿しんがり」（玉櫻酒造）、「小笹屋竹鶴生一本」（竹鶴酒造）、「日置桜糸白見無農薬無施肥純米酒」（山根酒造場）。ほかにも各種銘柄が豊富に揃っている。値段は日本酒90mℓで 400円〜と財布にもやさしい。

おいしい酒にはおいしい料理

当然ながら、こだわりは提供する料理にも。おでんは日本酒に合う料理のひとつだが、種にも工夫があり、特におでん種としてはめずらしいトマトは絶品。ぜひお試しあれ。
「カツオ塩たたき」「のどぐろ塩焼き」をはじめ、「いぶりがっこクリームチーズ」「アボカドあけがらし」「沖縄太もずく酢」といった品にもついつい箸が進む。
なかなか飲める機会のない質の高い日本酒が取り揃えられ、またそのお酒が進んでしまう料理の数々。落ち避ける店の雰囲気とも相まって、ここはまさに日本酒党のユートピアなのだ。