「新栄」駅直結の工作機械の会社がつくった社会文化貢献の美術館
ヤマザキ マザック美術館
定番
芸術・文化施設
ここは2010年、東区葵に開館した美術館。工作機械メーカーの創業者、山崎照幸氏のコレクションを公開展示しています。内訳は、18〜20世紀のロココ時代の絵画やアール・ヌーヴォーのガラス器など。作品に合わせ、展示室の壁の色を工夫するなど、その時代の雰囲気も含めて再現する工夫が随所に凝らされています。地下鉄「新栄」駅に直結しているので、訪問の際に雨に濡れることもありません。
ロココからエコール・ド・パリに至る名作の数々を当時の雰囲気の“サロン”でゆったりと
美術館の母体は、1919年創業の工作機械メーカー「ヤマザキマザック株式会社」。身の回りのあらゆる製品の製造に係わる「マザーマシン」の会社です。この美術館は、同社を創業した故・山崎照幸会長の美術コレクションの展示を通じての社会貢献、文化活動と位置付けられています。
美術館の立地は、東区にあるヤマザキマザック駐車場跡地のマザックアートプラザ美術館棟5階・4階。最初に案内される5F展示室では、ロココからエコール・ド・パリまでの時代順に展示室を巡り、フランス美術史を一望。4Fにはアール・ヌーヴォー、アール・デコのガラス工芸と家具が展示されています。
また、そのほかに図書室も設備され、コレクションに関連した書籍を閲覧することができます(要予約)。
収蔵作品には「ジャン・アントワーヌ・ヴァトー」「フランソワ・ブーシェ」「クロード・モネ」「マルク・シャガール」「エミール・ガレ」ほか、名だたる作家が名を連ね、作品の時代にふさわしい内装で整えた“サロン”で心ゆくまで名作を味わうことができます。
(写真は、フランソワ・ブーシェ《アウロラとケファロス》1745年頃)
ヤマザキ マザック美術館の基本情報
住所 | 愛知県名古屋市東区葵1-19-30 |
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アクセス | 名古屋市営地下鉄東山線「新栄町」駅1番出口直結 |
お問い合わせ | 052-937-3737(代表) |
この記事を紹介した人
大江戸 みらい
みなさま、こんにちは。ちょっと保守的な私は、旅行に行くときはとりあえずガイドブック片手に、定番観光地をまわります。
でも一言で定番と言っても、いろんな楽しみ方があると思うんです。温泉地一つ取っても見るべきものは沢山ありますよね?
私の記事はそんな紹介の仕方ができたらいいなと思いながら書いています。拙い文章ではありますが、少しでも参考にしていただけると嬉しいです。