2016.5.23更新

とんかつとみそ味とのバランスが絶妙な名古屋名物

みそかつ 矢場とん

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昭和20年代初頭、屋台で何気なく串かつを“どて煮”(もつの味噌煮込み)のタレに浸して食べた人がいました。思わず「こりゃ、うみゃ〜!」。周りの客も試して「ナルホドいける」と共感。カツを味噌のタレに浸す発想は「矢場とん」初代店主、鈴木義夫氏のこの体験が原点でした。普通「みそかつ」は濃厚な味噌だれですが、「矢場とん」の「みそかつ」は、初代が串かつを“どて煮”に浸した、サラリとした食感がポイントです。

秘伝のみそだれのレシピは代々のシェフ口伝。鹿児島産生黒豚を使うみそカツは1週間に14頭分のみ

みそかつ 矢場とん

東海エリアは特に、濃厚な“赤みそ”食文化圏なので、定食屋も和食店もとんかつのあるところなら、ほとんど「みそかつ」がメニューに載っています。
ただ、それはウスターソースの代わりに、濃厚なみそだれをかけるだけというのがよくあるパターン。「とんかつ」も「みそ」も本来くどいものなので、そのままでは味が濃くなり過ぎてしまうなんてことも。
そんな普通の「みそカツ」と「矢場とんのみそカツ」は、明らかに違います。
素材も、衣も、油も、揚げ方も、みそのたれの秘伝のブレンドも、すべてを「みそ味のとんかつ」のためにバランスを工夫しているのです。そのひたむきな姿勢が、「矢場とんのみそかつ」を名古屋名物にまで引き上げたと言っても過言ではないでしょう。
秘伝のみそだれのレシピは門外不出。1年半熟成させた天然醸造の豆味噌を使用し、日々使う分だけ限られた職人の手により丁寧に仕込まれます。なかでも、鹿児島産生黒豚を使うみそカツは、1週間に14頭分しか入荷しないので、矢場町本店ほか一部の店のみの限定販売。
名古屋を訪れたならこの「矢場とんのみそカツ」で、名古屋みそ文化の神髄をぜひ味わってみてください。

みそかつ 矢場とんの基本情報

住所 愛知県名古屋市中区大須3‐6‐18
アクセス 市営地下鉄名城線「矢場町」駅4番出口より徒歩5分
市営地下鉄鶴舞線「上前津」駅9番出口より徒歩5分
お問い合わせ 052‐252-8810

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大江戸 みらい

大江戸 みらい
みなさま、こんにちは。ちょっと保守的な私は、旅行に行くときはとりあえずガイドブック片手に、定番観光地をまわります。
でも一言で定番と言っても、いろんな楽しみ方があると思うんです。温泉地一つ取っても見るべきものは沢山ありますよね?
私の記事はそんな紹介の仕方ができたらいいなと思いながら書いています。拙い文章ではありますが、少しでも参考にしていただけると嬉しいです。

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