エリア随一のパワースポット「汽笛が聞こえるお伊勢さま」
横濱総鎮守 伊勢山皇大神宮(いせやまこうたいじんぐう)
公園・名所・史跡
みなとみらいを見下ろす丘の上にある「伊勢山皇大神宮」は、明治3(1870)年に、市民と港の守り神として創建された由緒ある神社。名称に「伊勢」とつくことからもわかるように、三重県・伊勢神宮とのゆかりは深く、祭神は伊勢神宮・内宮と同じ天照大神です。三重県まで行かずとも、横浜でお伊勢参り! 横浜エリア随一のパワースポットとして親しまれています。
横浜市民の心の拠り所
横浜は開港以来、国際港として発展してきました。国と神奈川県は、横浜の守り神として天照大神を祀ることを決め、伊勢山皇大神宮を創建。以来、横浜の人々の心の拠りどころとなっています。
文明開化の街の総鎮守ならではのエピソードをひとつ。明治2(1869)年、横浜・馬車道に日本初のアイスクリーム屋が登場しました。しかし、乳製品になじみのない日本人には、まったく受けません。ところが、明治3年に伊勢山皇大神宮の奉遷祭が執り行なわれると、「今日は特別な日だから」と、試しに食べて見る人が続出。その美味しさが一気に広まったそうです。伊勢山皇大神宮がなかったら、日本でアイスクリームの普及はもっと遅れていたかも。
心の穢れを落としてくれる参道
伊勢山皇大神宮へは桜木町駅から徒歩10分。国道15号線を渡り、急な坂を登っていくと、一の鳥居が見えてきます。階段を登っていくと、二の鳥居。振り返ると、みなとみらいの街が見下ろせます。時折、船の汽笛が聞こえてきて、港町の総鎮守であることを思い起こさせます。
注連縄(しめなわ)を張った注連柱をくぐり、境内に。玉砂利が敷き詰められ、歩くだけで穢れが落とされていく心持ちになります。
本殿は決して豪奢なものではなく、むしろ「質実剛健」とでも形容したくなる佇まい。スピリチュアル系に興味がない人でも、神聖な気持ちになること請け合いです。祭礼のときを除けば人影は少なく、静かな時間が過ごせるでしょう。
ここだけのオリジナル! キティちゃんお守りをゲット!
この神社の名物(?)は、可愛らしいキティちゃんが描かれた「キティ守」。ピンクと水色の2色があり、ピンクは「赤い靴の少女」、水色のほうは水兵さん。ガス灯とカモメも描かれ、港町・横浜にちなんだデザインになっています。
「キティ守」はほかの神社でも目にすることがありますが、これは伊勢山皇大神宮のオリジナルで、ほかでは手に入らないもの。参拝の記念にオススメです。
なお、創建150年となる平成32年(2020)には、伊勢神宮から丸ごと授与された古社殿が、ここに本殿として移築される予定だとか。パワースポットとしてますます人気が出そうですね。
横濱総鎮守 伊勢山皇大神宮(いせやまこうたいじんぐう)の基本情報
住所 | 神奈川県横浜市西区宮崎町64 |
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アクセス | JR根岸線・横浜線、横浜市営地下鉄「桜木町」駅、または京急線「日ノ出町」駅より徒歩10分 横浜高速鉄道みなとみらい線「みなとみらい」駅より徒歩15分 JR各線、私鉄各線「横浜」駅東口からはバス利用。8、26、58、89,105系統では「紅葉坂」バス停、103系統では「戸部一丁目」バス停下車。それぞれのバス停より徒歩5分 |
お問い合わせ | 045-241-1122 |
この記事を紹介した人
大江戸 みらい
みなさま、こんにちは。ちょっと保守的な私は、旅行に行くときはとりあえずガイドブック片手に、定番観光地をまわります。
でも一言で定番と言っても、いろんな楽しみ方があると思うんです。温泉地一つ取っても見るべきものは沢山ありますよね?
私の記事はそんな紹介の仕方ができたらいいなと思いながら書いています。拙い文章ではありますが、少しでも参考にしていただけると嬉しいです。