博多よかとこ、さあいらっしゃい! 昔の暮らしと文化を紹介するたい!
「博多町家」ふるさと館
芸術・文化施設
博多の夏を代表する祭り「博多祇園山笠」の舞台となる「櫛田神社」鳥居前に、情緒ある佇まいを見せる「博多町家」ふるさと館。明治・大正期を中心に博多の暮らしを紹介する3棟で構成され、パネル展示やジオラマ、映像、博多伝統工芸士の実演など多彩なアプローチにより、古きよき時代の博多を知ることができます。まずはここを博多観光のスタートにすれば、街歩きが何倍にも楽しくなりますよ!
博多の歴史や祭り、匠の技に触れる展示棟
まずは展示棟1階から見学を。大陸との交流が盛んだった博多の変遷を紹介する約2000年の歴史年表や、豊臣秀吉の町割りによって生まれた、博多独自の自治システム“流れ”の紹介が興味深いところ。
その流れごとに勇壮な姿を見せる「博多祇園山笠」の映像シアターや、名物「博多どんたく」として行われる博多松囃子のジオラマには、祭り好きな博多っ子の様子をありありと感じることができます。
さらに、初級編、対談編、博多にわか編で聞くことができる「博多弁講座」や、当時の風俗をデジタル画像でよみがえらせた「のぞきからくり」など、博多の世界にどんどん引き込まれていきます。
琴線に触れる博多伝承工芸の世界。匠たちの技を目の前に
レトロなエレベーターを上がった2階は、博多伝統工芸品の実演を行う「伝承工房」が見どころ。タイムスリップしたかのような雰囲気の工房では、曜日によって博多人形、博多張子、博多独楽、博多曲物のいずれかが実演されています。職人の真剣なまなざしに息を飲むような緊張感を覚えつつ、連綿と受け継がれる技には感動必至です。
これらの伝統工芸品は、有料で絵付け体験も可能。工芸士の指導のもとで世界にひとつの博多人形や曲物ができるなんて、考えただけでも心躍ります。「よか記念」になるので、ご希望の方は事前にお問合せを。商家に伝わる民具の展示や博多の伝統工芸品の実演を見ることができます。
町家建築と博多織の粋に触れる町家棟
展示棟のお隣は、明治中期に博多織織元の住居兼工場として建てられた町家を移築復元した町家棟。間口は狭くも、圧巻の吹き抜けと、重厚感のある梁や大黒柱に見入ってしまいます。
ここでは、博多織の実演と手織り体験を毎日実施。博多織は鎌倉時代に伝えられたといわれ、絹の質感と渋い織柄に味わいがあるので、見て触れるほどに欲しくなります。
町家棟隣のみやげ処では、博多織の名刺入れやポーチなどを販売しているので、こちらも記念にいかが? バッグにさりげなく博多織の小物があるなんて、なかなかの粋人ですよ。
「博多町家」ふるさと館の基本情報
住所 | 福岡県福岡市博多区冷泉町6-10 |
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アクセス | 地下鉄空港線「祇園」駅より徒歩5分 |
お問い合わせ | 092-281-7761 |
この記事を紹介した人
東横 みさき
最近ハマっていることはママチャリ笑 行動範囲が広がりました。旅先でもまずレンタサイクルを探してしまいます。
コスパ重視な私は、お財布に優しいスポットを中心にレポートします。ホテルのチェックイン前もチェックアウト後も参考になる情報をお届けできるといいな。