安くてウマイ! コスパで人気の、市場内の食堂
まかない処 たらふく
グルメ
船橋市の地方卸売市場は、一般も利用可能な市民の台所。仲卸店舗の中には、個人でも買えるよう、小ロットでの販売を行っている店もある。出張や旅行でこのエリアを訪れた人にも利用価値が高いのは、関連業者が集まった店舗棟。こちらには飲食店が15軒ほどあり、朝から昼すぎまで営業している。「たらふく」はそのうちの1軒で、和・洋・中華なんでもありの、コスパ抜群のお店なのだ。
バリエーション豊富、数多くの店が並ぶ店舗棟
船橋市地方卸売市場へは、JRの船橋駅から徒歩15分。大きな駐車スペースを挟み、青果の卸売場と向かい合う「関連業者店舗棟」が目指す場所だ。
棟の中には食料品店、雑貨店などおよそ60店舗が入っており、そのうち15軒が飲食店。いずれも市場で働く人が主なお客さんなので、早いところでは朝3時頃に開店し、午後2時頃には閉まってしまう。
店舗棟内を見て回ると、船橋産の海苔や、江戸前の佃煮など、お土産になりそうなものもたくさん。包丁店「杉本」では、プロが使うさまざまな包丁を扱っている。包丁はお土産にはならないが、見ているだけでも十分楽しい。
和・洋・中なんでもござれ! 飲食店はどこもおいしそう!
飲食店は店舗棟の西側に固まっている。定食メインの食堂に、そば・うどん、寿司、カレー、ラーメンと、ほぼすべての食事のジャンルが揃っている。材料は目の前の市場で仕入れることができるので、リーズナブルな値段設定になっているのが嬉しい。市場で体力を使う仕事をするお客さんが利用するため、ボリュームもたっぷりだ。
ここで選んだお店は、多彩な日替わり定食が人気の「たらふく」。お店の前にあるボードには、その日の日替わりメニューが写真付きで貼られている。「手作りハンバーグ定食」に「カキフライ定食」「オムコロカレー」など、食欲をそそる定食が600〜800円といったところ。
しっかり手間をかけてつくられた定食が嬉しい
悩みに悩んで注文したのは「炙り焼豚丼」。ご飯の上に厚めのチャーシューが10枚ほど並べられ、その上にネギがドサッと乗っている。これに味噌汁、小鉢、お新香が付いて、この値段は安い! もちろん「安かろうマズかろう」のワケはなく、そのおいしさに、ひと口目から笑みがこぼれてしまった。聞くところによると、このチャーシュー、煮るのではなく、じっくりと時間をかけて炙ったものなんだとか。手間がかかってます。
安さだけのファストフードでは、胃は満足しても、心は満たされない。とはいえ、高級店はちょっと、という僕を含めたそんな人には、「安いのにちゃんとしている」市場の食堂が絶対のオススメです!
まかない処 たらふくの基本情報
住所 | 千葉県船橋市市場1-8-1 船橋市地方卸売市場関連業者附属店舗棟 |
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アクセス | JR総武線「船橋」駅、または京成本線「京成船橋」駅より徒歩15分 |
お問い合わせ | 047-421-6162 |
この記事を紹介した人
大谷 ゆうた
行き慣れた場所やよく行くお店も少し視点を変えると、発見が沢山ある。そんなちょっとしたニューワールドを紹介しますね。
たまには普通行かない場所とか地元の人しか知らないスポットとか行ってみたくないですか?別にひねくれてるわけじゃないですよ?