2016.5.24更新

お土産に「本物」の手ぬぐいはいかが? 160年続く老舗の染物屋

つるや伊藤

  • ショッピング

船橋駅周辺には、数は少ないながらも老舗といわれる店舗が残っています。その筆頭ともいえるのが、染物屋「つるや伊藤」。創業は安政元(1854)年、何と160年以上続く老舗中の老舗。創業以来つくり続けている質の高い染物は、祭りの法被や衣装、神社の幟旗など、現在もさまざまなところで使用されています。そんな「本物」と呼べる逸品、実は意外と手軽に手に入れることができると知ったら、手にとってみたくなりますよね?

160年以上続く老舗染物屋

つるや伊藤 「染物」がどんなものか、正しく知っている人はあまり多くないかもしれません。
生地に色をつけること? そう、その通りなのですが、色をつける素材には、「染料」と「顔料」があるんです。染物に使われるのは前者。顔料は粒子が大きく、布に染み込まないので、ステンシルなどに使われます。大きな違いは、顔料は洗濯などを続けるうちに、色落ちしてしまうこと。手間はかかりますが、耐久性の面では染料が格段に上です。
…などという基礎知識を仕入れたところで、老舗の染物屋「つるや伊藤」さんにお邪魔します。歴史を感じさせるお店に一歩入ると、店主の伊藤さんがにこやかに応対してくれます。

楽しく話をしながら品定め

つるや伊藤 「つるや伊藤」さんでは、店主の伊藤さんからさまざまなお話を聞きながら染物を選ぶことができます。「お土産に手ぬぐいを」と伝えると、反物の状態でいろいろな柄の生地が出てきます。
通常、手ぬぐいというと、あらかじめ90cmくらいの長さに切られ、袋に入って売られているもの。ですが、ここでは必要な長さに切って売ってくれます。踊りに使う手ぬぐいが、90cmではちょっと足りない、なんていう人ばかりでなく、近年は手ぬぐいの生地で暖簾をつくりたいという人も相談にくるのだとか。
こうした会話や販売方法は、ネットショップではあり得ないこと。「つるや伊藤」にもネットショップはありますが、やっぱりお店に行くのが絶対にオススメです。

意外とお手ごろ! お土産にぴったりの手ぬぐいを選ぶ

つるや伊藤 手ぬぐいは、質の高い生地を使用しているのはもちろんのこと、柄も豊富。竹を編んだような「籠目」や、「麻の葉」「網目」「七宝」など、それぞれの和柄に込められた意味を知るのも、素敵な体験です。
質が高い=値段も高い、と考えるのはちょっと待った! 90cmで1,000円程度からと、決して高くはありません。量販店と比べることはできませんが、あちらは「顔料」。一生ものといっていい、「染料」を使った手ぬぐいが、この値段で手に入るというのは貴重というか、嬉しい限り。
私は今年の干支が描かれた手ぬぐいを購入。図柄が可愛らしくて、お土産にぴったりです。手ぬぐいを通して、船橋の歴史に触れることもできましたよ!

つるや伊藤の基本情報

住所 千葉県船橋市本町4-31-25
アクセス JR総武線「船橋」駅、または京成本線「京成船橋」駅から南へ。「本町1丁目」交差点を左折し、「本町4丁目交差点」を左折。T字路を左折し、一つ目の路地を右へ。「船橋」駅より徒歩10分
お問い合わせ 047-424-2277

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