卵とじでも味噌でもない、「デミかつ丼」とは?
味司 野村
グルメ
「かつ丼」と聞いて、ほとんどの方は「とんかつを煮て卵でとじたもの」、「とんかつにソースをかけたもの」、「とんかつに八丁味噌をベースにしたタレをかけたもの」の丼を思い出すのではないでしょうか? 岡山には今までよく知られていたかつ丼とはちがう、「デミかつ丼」というのがあります! 「デミ」はデミグラスソースのことです。お店によっては「ドミカツ丼」と呼ばれることもあるようです。
岡山デミかつ丼とは
岡山のデミかつ丼は、ご飯の上にキャベツ(載せない店もある)とデミグラスソースをアレンジしたとんかつを載せ、さらにトッピングをした丼です。デミグラスソースは、正統派洋食の「フォン」をベースにしたものから、昆布と鰹節のいわゆる「出汁」をベースにしたものなど、お店それぞれで多彩な作り方になっています。トッピングに関しては、グリーンピース、インゲン豆、卵などがあります。岡山の市街地には「デミかつ丼」を出す店が16か所あり、各店で趣向を凝らした「デミかつ丼」を食べることができます。
デミかつ丼発祥の店 味司 野村
デミかつ丼は「味司 野村」というかつ丼専門店で開発されたもので、初代シェフの野村佐一郎氏が東京で洋食の修行をしている間に、考案したそうです。ちなみに「味司 野村」は昭和6年創業の老舗で、デミかつ丼は岡山ではかなり古くからおなじみのメニューだったと思われます。また、野村ではデミかつ丼ではなく「ドミカツ丼」と呼んでいることからも、こだわりを感じますね。ここのデミグラスソースは、鶏がらと野菜からとったスープをベースにした、正統派洋食の系統ですが、独特の甘さがあり絶品! ご飯の上にゆでたキャベツとさっくりと揚げたとんかつを載せ、デミグラスソースをかけ、グリーンピースをトッピング。これが元祖「ドミカツ丼」です。
食べ比べも楽しい
味司 野村は「お父さんも食べた お母さんも食べた かつ丼」と看板にキャッチフレーズがあり、古くから親しまれてきたお店です。一押しのデミグラスソースだけではなく、一般的な卵とじのかつ丼も食べることができます。「卵とじ丼」という名前ですが、口にした方が「そうそう、この味」と納得する美味しさだそうです。「せっかくなら両方を食べ比べたい」と思う方のために、通常の大きさの2/3の量の「子サイズ」、半分の量の「孫サイズ」が用意されています。ドミカツ丼と卵とじ丼の孫サイズをセットにした「孫膳」はおひとり様で両方を食べることができ、県外から訪れた方に人気のメニューです。
味司 野村の基本情報
住所 | 岡山県岡山市北区平和町1-10 |
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アクセス | 岡電「西川緑道公園駅」から徒歩1分 |
お問い合わせ | 086-222-2234 |
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NAVITIME Travel編集部
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