
旧日本銀行の荘厳な建物にオープンした匠の館
カラコロ工房
複合施設・商業施設
体験・アミューズメント
グルメ
城下町松江は、歩いて回れるところにさまざまな観光名所があります。中でも異彩を放っているのが「カラコロ工房」。というのも、工房が、旧日本銀行松江支店を改築・増築してできた建物にあるからです。2000年「匠」をテーマにした製造・販売一帯型の工芸館「匠の館」として開館したカラコロ工房をご紹介します。
金庫室の大扉など、銀行時代そのままの設備を見るだけでも楽しい
カラコロ工房のある「旧日本銀行松江支店」の建物は、西欧古典様式をもった数々の銀行建築を世に送りだした長野宇平治氏の設計によるもの。銀行らしい荘厳な外観は、ただ見ているだけでも美しいなと思わずため息が漏れてしまいそうです。中に入ると、銀行として使われていた頃のカウンター、照明、二階部分の回廊、窓の格子などは当時のまま残してあるそうで、貸展示室として利用されている地下の金庫室の大扉は、この建物が銀行であったことを如実に証明する見事なものです。ちなみに「カラコロ」とは、松江にゆかりの深い作家・小泉八雲が松江大橋を渡る下駄の「カラコロ」という音に深く心引かれたというエピソードからくるものなのだとか。元銀行の建物と、そんな可愛らしい音の響きのギャップが何とも言えない感じがします。
彫金やステンドグラス、和菓子作り体験など、匠の技を学ぶ
カラコロ工房に行ったらまずやってみたいのは、いろいろな分野の匠の技を学び、こだわりの素材を使って工芸作品を創作する「カラコロ体験教室」。彫金やステンドグラス、勾玉造り、古布利用など、いろいろあって迷ってしまいますが、物作りは旅の思い出になるので是非チャレンジを。食いしん坊の私としては、職人さんの手ほどきを受けながら、和菓子を作りたいなと思います。「きんとん」「練りきり」の2種を作る和菓子作り体験は、作りたての和菓子を味わえるチャンスです。
ピンクの幸運ポストで幸せをゲット
カラコロ工房は、地下から3階まで4つのフロアに分かれています。地下は銀行時代の金庫室を利用したギャラリー。1、2階は体験工房&雑貨、アクセサリーのフロアですが、1階にはベーカリーや飲食店などグルメを楽しめるスポットも。そして3階は、貸し教室と工房の事務局。中でも特筆すべきは、1階の中庭のようなスペースになっているガーデンテラス。木製のテーブルや椅子が並び、訪れる人の癒しの場所となっています。ここにある「ピンクの幸運ポスト」が最近大人気。実際に手紙を送ることができるので、気になる人への手紙を書いてポストに入れれば、いいことがあるかも!?
カラコロ工房の基本情報
住所 | 島根県松江市殿町43番地 |
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アクセス | JR松江駅よりバス8分(京橋降車) |
お問い合わせ | 0852-20-7000 |
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この記事を紹介した人

丸の内 ゆみか
40代、 某飲料メーカー営業職。
仕事柄、会食の機会が多いが、プライベートでも飲んだり食べたりがストレス解消法。
地方出張の時には、隙間時間でパトロールをするのが習慣。地元の名店からB級グルメを食べ尽くす。最近は、歴史の香りを感じられるパワースポット巡りにはまっている。