宮沢賢治の不思議な童話の世界を追体験する
宮沢賢治童話村
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童話作品「銀河鉄道の夜」や「雨ニモマケズ」の詩で有名な宮沢賢治。その童話の世界を体験することができるのが、賢治の生地、花巻市にある「宮沢賢治童話村」です。だいぶ前に読んだ作品を懐かしく読み直しつつ、行ってきました。
旅立ちは、銀河ステーションから
童話村の入り口に立つと、まず「銀河ステーション」の文字が目に飛び込んできます。そう、「銀河鉄道の夜」で主人公のジョバンニとカンパネルラが銀河へと旅だった場所です!そこをくぐると、「村」と言うに相応しい、広々とした空間が広がっていました。案内板で全体を把握して、まず右側の妖精の小径に進むことにします。童話「月夜のでんしんばしら」に登場する電信柱のオブジェを眺めたり、小鳥のさえずりを聞いたりしながら進んでいるうちに、「賢治の山野草園」に到着。木道の両側には池があり、なんだかのどかで、まさに賢治の童話の世界、そのものです。
歩いて行くうちに、自分がのっぽになるゲートとは!?
「賢治の山野草園」の後に向かったのは、「賢治の学校」。そこは、「ファンタジックホール」「宇宙の部屋」「天空の部屋」「大地の部屋」「水の部屋」の5つのゾーンに分かれていて、賢治の童話の世界を楽しく遊ぶことができます。「銀河鉄道の夜」が好きな方は、是非「宇宙の部屋」を訪れてみてください。ジョバンニの気持ちになれるはずです。この賢治の学校の横にあるのが「のっぽになるゲート」。名前が気になります。星座がちりばめられた通路を進んでいくと……あれ?自分がのっぽに!?どうなってしまうかは、是非現地でお確かめください。
植物、動物、星、鳥、石に関する知識を賢治に教えてもらう教室
「賢治の学校」の見学に要する時間は約15分程度。最後の「大地」のゾーンには巨大なカマキリがいて
私たちを送り出してくれました。その後は、ログハウス展示施設「賢治の教室」に向かいましょう。ここでは、童話に登場する「植物」「動物」「星」「鳥」「石」に関する展示を行っています。それぞれの分野に詳しかった賢治から、いろいろ教えてもらっているような気分を味わうことができます。ちなみに、教室のデザインを手がけているのは、著名な写真家やアーティストなのだそうです。30分ほどかけて見学すれば、すっかり賢治の作品世界の住人になったよう。この余韻を味わうために、近所には、あの「注文の多い料理店」にちなんだお店「Wildcat House 山猫軒」があるので、寄って帰ることにします。「山猫軒」だからといって、まさか、食べられてしまうなんてことはない…と思いますので。
宮沢賢治童話村の基本情報
住所 | 岩手県花巻市高松26-19 |
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アクセス | 新花巻駅[出口]から徒歩約17分/宮沢賢治記念館バス停下車徒歩3分 |
お問い合わせ | 0198-31-2211 |
この記事を紹介した人
丸の内 ゆみか
40代、 某飲料メーカー営業職。
仕事柄、会食の機会が多いが、プライベートでも飲んだり食べたりがストレス解消法。
地方出張の時には、隙間時間でパトロールをするのが習慣。地元の名店からB級グルメを食べ尽くす。最近は、歴史の香りを感じられるパワースポット巡りにはまっている。