2016.6.25更新
将軍吉宗も愛でた紅葉の名所。市街地で深山幽谷の趣
紅葉渓庭園(和歌山城西之丸庭園)
散策・モデルコース
公園・名所・史跡
「紅葉渓(もみじだに)庭園」は紀州徳川藩の初代藩主、徳川頼宣(よりのぶ)が和歌山城内の西の丸庭園に築きました。現在も市街地にいながらにして静けさに包まれ、深山幽谷の趣。四季を通じて訪れる人が多く、秋が深まると紅葉が色づき、燃え立つ赤に染まります。
自然の起伏を生かし、四季折々に美しい景観。数寄屋造りの茶室「紅松庵」は故松下幸之助氏が寄贈
江戸初期に作庭された池泉(ちせん)回遊式の城郭庭園です。紀州徳川家が入城する前の浅野公時代に築かれた内堀の一部と、虎伏山本来の起伏をたくみに利用して築かれました。城内の石垣に使用されている紀州青石が庭園にもさりげなく配置され、青みがかった色合いが落ち着いた気品を醸し出しています。
池のほとりに「紅松庵(こうしょうあん)」が建っています。数寄屋造りの茶室です。和歌山が生んだ実業家で、和歌山市の名誉市民でもある故松下幸之助氏が昭和48年(1973)に寄贈しました。城内の散策で疲れたら、一服してみるのもいいのでは? ここではお抹茶などがいただけます。
四季を通じて訪れる人が絶えませんが、秋が深まると、園内の紅葉が赤く色づいてきます。若き日を和歌山城藩主として過ごした8代将軍吉宗も、しばし時の経つのを忘れて愛でていたことでしょう。
紅葉渓庭園(和歌山城西之丸庭園)の基本情報
住所 | 和歌山県和歌山市一番丁3 |
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アクセス | 南海本線・加太線・和歌山港線、紀勢本線支線「和歌山市」駅より徒歩12分 |
お問い合わせ | 073-435-1044 |