国の名勝。現代に残る数少ない大名庭園のひとつとして貴重な存在
名古屋城二之丸庭園
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公園・名所・史跡
徳川家康によって築かれた名古屋城。その二之丸御殿の造営に伴って作庭された二之丸庭園は、明治の陸軍施設建設や戦争のために破壊された過去があります。しかし、現在は数々の調査によってかつての美しい姿が再現されつつあり、訪れる人々の憩いの場となっています。
名古屋市蓬左文庫所蔵の「御城御庭絵図」を手がかりに、かつての枯山水も復活へ
ここ二之丸の庭園は、もともと「寝覚の床」と呼ばれる木曽の名勝を模して造営された庭園で、享保年間(1700年代初頭)に枯山水の回遊式庭園に改装されたと伝えられています。
その庭園も徳川の世が終わりを告げると、しばらく受難の時代に。美しい景観を誇った二之丸庭園の大部分は、明治の陸軍施設建設のために壊されてしまいました。また、昭和に入ってからも、先の大戦で米軍の無差別爆撃の被害を受けています。
しかし、築山や庭石、石組みなどが残されていたことから、戦後まもなく国の名勝に指定され、名古屋市も主要部の整備に乗り出します。また、名古屋市蓬左文庫所蔵の「御城御庭絵図」に基づいて発掘調査なども行われ、完全ではないもののかつての姿がよみがえりました。全面公開は昭和54年(1979)で、以来、市民や旅行者の憩いの場となっています。
庭園の面積は5,137㎡と広大。名古屋市の中心にあって開放感にあふれ、ぼたん園、しゃくやく園など整備された花園も見どころ。茶店の「二之丸茶庭」では、毎週金曜日の10時から16時まで金の茶釜でお茶を点てており、散策はもちろん、庭園を眺めながらお茶でのんびり過ごすのもいいですね。
現在、本丸御殿の復元に向けて、二之丸の北御庭、かつての枯山水回遊式庭園の整備が着々と進行中。名古屋市上げての大事業ということで、市民の期待も高まっています。
名古屋城二之丸庭園の基本情報
住所 | 愛知県名古屋市中区二の丸 |
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アクセス | 市営地下鉄名城線「市役所」駅 7番出入口より徒歩5分 市営地下鉄鶴舞線「浅間町」駅1番出入口より徒歩12分 名鉄瀬戸線「東大手」駅より徒歩15分 市バス栄13号系統(栄~安井町西)「名古屋城正門前」バス停下車 |
お問い合わせ | 052-231-1700 |
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NAVITIME Travel編集部
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