紀州徳川家藩主がこよなく愛した海辺の大名庭園
養翠園
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1万坪の広大な敷地に1,000本を超える松の木を配し、海水をとり入れた珍しい「汐入」方式の池には、多様な生き物たちが生息。紀州徳川家藩主が造営した養翠園には往時の別荘も残り、ここを訪れると、文人大名の豪快かつ繊細な暮らしぶりに触れることができます。
池に海水をとり入れた汐入式大名庭園は、西の養翠園と東の浜離宮公園だけ
養翠園は、紀州徳川家十代藩主徳川治宝(はるとみ)が江戸後期に造営した池泉(ちせん)回遊式の大名庭園です。3万3,000㎡の広大な敷地に、約1,100本の松が植えられています。松の仕立ては「立華すかし」。下から上へ持ち上げているような様式に整えられ、京風の風雅な仕立てとは異なり、線の太い豪快な仕立て方法となっています。
海浜の特色を生かし、池は海水を利用する「汐入」方式を採用。2カ所に樋門を設け、潮位の変化で池の水位を調節しています。池の水が海水であるため、イナ、ウナギ、ハゼなど、海と川の境目に生息する生物がたくさんいるというのもこの庭園の特徴。汐入式大名庭園は、全国的にも養翠園のほかには、将軍家の庭だった東京の浜離宮公園しかありません。
優雅な園内をのんびり歩いていると心が和みます。藩主の治宝もそんな気分で散策していたのではないでしょうか。
園内には藩主愛用の別荘が保存され、現在は茶屋「養翠亭」として茶会などに利用されています。部屋数19室の建物で、藩主の別荘建築が建設地に往時のまま残っているという、非常に珍しいケースです。
このスポットが掲載されているまとめ
養翠園の基本情報
住所 | 和歌山県和歌山市西浜1164 |
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アクセス | JR各線「和歌山」駅、または南海各線「和歌山市」駅よりバス利用。乗車30分「養翠園前」バス停下車、徒歩7分 |
お問い合わせ | 073-444-1430 |
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NAVITIME Travel編集部
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