漆黒の天守が有名なカラス城、国宝松本城
松本城
公園・名所・史跡
別名「烏城(カラスじょう)」とも呼ばれる国宝松本城。戦国時代に築造されたため、鉄砲戦で有利になるよう外壁が漆黒で、窓が少なく、石落としなどの設備が整えられています。梯郭式+輪郭式の平城で、五重6階の天守としては日本最古といわれます。国宝に指定された天守や、国の史跡にしていされた城跡。ぜひ訪れてみませんか?
松本城の歴史
戦国時代の1582年、小笠原氏はこの地にあった「深志城」を回復し、名前を「深志城」から「松本城」に改めました。それまで深志や府中と呼ばれていたこの地は、このころ「松本」と呼ばれるようになりました。1593年から3年間かけて、天守、乾小天守(いぬいこてんしゅ)、渡櫓(わたりやぐら)、本丸御殿、二の丸御殿が建てられました。秀吉が家康に関東を与えた頃で、松本城は家康をにらむ臨戦態勢の役目をする城でした。
松本城の価値と特徴
日本で、築城当時の天守を残す城は12しかありません。そのうち五重の天守は松本城と姫路城だけ。平城で、天守を囲んで三重の水堀が巡っているので、水面に映る松本城の姿は絶景です。近隣の北アルプスの山々を望むこともでき、松本城周辺からは天守閣と内堀と山並みの美しいコントラストも楽しめます。戦いのなくなった江戸時代初期に築造された月見やぐらは、舞良戸(まいらど)という横に桟(さん)を打った、薄い板戸だけの建物でした。月見をするときは、この舞良戸を外し、畳敷きの部屋で東から昇る月を愛でていたそうです。
城下町散策のススメ
松本城城下は、城郭を中心に計画的に造られた城下町。城下町松本のメインストリート本町通りには、善光寺街道・野麦街道が交わる地点があり、敵方の上杉軍が塩を送ってきたときに牛をつないだといわれる伝説の石「牛つなぎ石」があります。白壁と黒なまこの土蔵が立ち並ぶ中町通りは、時代をさかのぼったかのような風景が広がります。蔵の会館「中町・蔵シック館」は、蔵の町・中町の拠点で有名な観光地。松本城の南総堀と女鳥羽川の清流にはさまれた縄手通りは、江戸期の城下町を体験できますよ!
写真提供:松本城管理事務所
このスポットが掲載されているまとめ
松本城の基本情報
住所 | 長野県松本市丸の内4-1 |
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アクセス | JR篠ノ井線「松本駅」下車 徒歩約15分 松本周遊バス「タウンスニーカー」北コース「松本駅お城口」発 → 「松本城・市役所前」下車 乗車時間約10分 JR松本駅から25分 |
お問い合わせ | 0263-32-2902 |
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NAVITIME Travel編集部
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