宮の宿から七里先の桑名の渡しまでの東海道中唯一の海上路の遺構
七里の渡し(宮の渡し公園)
散策・モデルコース
公園・名所・史跡
その昔、旧東海道の「宮の宿」(現在の熱田)から「桑名」へと渡る「七里の渡し」の渡船場として堀川運河は賑わいました。この区間は東海道における唯一の海上路。宮の宿から桑名まで約4時間を要したそうです。航海の安全を見守る常夜灯は、火災に遭ってから寛政3年(1791)に再建され、その後、荒廃していたのを戦後地元の有志が再建。今は雰囲気のある「七里の渡し公園」として整備されています。
日本一の旅籠数248軒を数えた41番宿「宮の宿」近くの船着場。そのかつての賑わいをもう一度
熱田の宮の宿から堀川を少し下ったあたりにある「七里の渡し公園」の常夜灯。一見何でもない風景ですが、周囲をちょっと歩いてみると、昔の旅籠の名残を発見したりする楽しみも。この公園のベンチに腰掛けて、常夜灯の明かりが灯るまでぼんやり堀川の水面に映える夕焼けを眺め、かつての旅籠の賑わいに思いを馳せてみるというのも一興です。
名古屋では今、堀川と中川の運河とその周囲の景観を見直そう、運河をめぐる街づくりを進めようというムーブメントが活発です。このあたりでは、熱田地区のタウン誌のグループが地域のNPO堀川まちネットに発展し、環境美化も含めた地道な活動を展開。実際に船で七里を渡ってみようというイベントもときどき行われます。
歴史をたどるとき、現代の街の中にある遺構を興味にまかせてぶらぶら歩きながら、そこに秘められた歴史を発見していくのはなかなか刺激的。歴史探訪は、やはり「移動してみてこそ」ではないでしょうか。
七里の渡し(宮の渡し公園)の基本情報
住所 | 愛知県名古屋市熱田区内田町ほか |
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アクセス | 市営地下鉄名城線「伝馬町」駅下車徒歩10分 |
お問い合わせ | 052-881-7017(名古屋市熱田土木事務所) |
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