温泉好き必見！日本全国のおすすめ秘湯を紹介 - ホテル・旅館の宿泊予約なら【NAVITIME Travel】

温泉は日帰りでも宿泊でも堪能することができ、カップルの旅行や家族旅行、社員旅行などで昔から好まれてきました。一般的な温泉はアクセスが良好で周囲には賑やかな温泉街が広がり、温泉を堪能したあとは買い物を楽しむこともできるスポットです。一方、秘湯とは山奥などアクセスが困難で、隠れるように存在する温泉のことを呼びます。何時間もかけてやっと辿りつくような人里離れた場所にあるため、便利な駅などはもちろん近くになく、温泉の周囲にお店やコンビニもありません。

日本人は温泉好きとして世界的にも知られているように、温泉地には多くの人が集まります。人気の温泉地は活気のある場所として元気をもらえる一方、静かに疲れを癒したいときには少し不向きかもしれません。また、温泉好きの人の中には、有名な温泉地のみはある程度行ったことがあるため、趣向を変えて多くの人が行ったことがない秘湯を目指すという人もいるようです。多くの人が集まるわけではなく、利便性にも欠ける秘湯ですが、周囲の自然を身近に感じることができる秘湯は特別感があり一般の温泉とは違う魅力があります。

人里離れた場所に隠されたように存在する名湯のことを秘湯と呼びます。そして、秘湯と同じような感覚で使われる言葉に「秘境温泉」があります。秘境の意味は、神秘的である場所や人に知られていない場所という意味。つまり、「秘境温泉」は多くの人に知られていない温泉という意味なので、秘湯と同じと考えて良さそうです。秘湯も秘境温泉も便利な場所にはないですが、苦労して行く甲斐のある特別な温泉という認識で良いでしょう。

日本はさまざまな地域に温泉が点在していますが、その中でも秘湯で有名な地域をご紹介しましょう。

【北海道】
広大な土地の北海道。手つかずの大自然がまだまだ残る北海道にはその広さ故あまり気づかれない秘湯がいくつも存在します。

【別府】
温泉といえば別府温泉を思い浮かべる人も多いでしょう。日本屈指の温泉地である別府には有名な温泉のみならず秘湯も存在します。

【栃木】
栃木県は関東エリアからのアクセスが良く、多くの人が訪れる那須や鬼怒川、塩原など有名な温泉地がありますが、秘湯を堪能できるエリアとしても有名です。

【秋田】
秘湯して名高く、乳白色の湯で有名な乳頭温泉郷があるのが秋田県です。強酸性の泉質が特徴で、湯治場として知られる玉川温泉もあります。

栄えた温泉地よりもアクセスが不便ではあるけれど、多少の苦労はいとわない。そう思わせる魅力に溢れた秘湯を全国から厳選してご紹介します。

江戸時代から親しまれてきたといわれる夏瀬温泉。源泉そのままに注がれている宿のお風呂は24時間入浴可能。無料で貸切露天風呂に入ることもできます。部屋からは季節の景観を眺めることができ、露天風呂付の客室を利用すれば家族でゆったりと湯あみを満喫できます。地元食材と秋田の郷土料理、そして地酒に舌鼓をうてるでしょう。

木造3階建ての本館は国登録有形文化財に指定されている昭和初期の建物。そのレトロな姿は、夏は新緑に彩られ、冬は雪にすっぽりと覆われます。日本屈指の濃厚な強食塩冷鉱泉の源泉湧出温度は16.5℃。入浴に適した温度に加温していますが、ぬるめのお湯に長湯することで体の芯から温まることができます。宿泊客なら無料で利用できる貸切風呂では化粧水のような「とろっと」した湯ざわりに癒されるでしょう。

300年以上も昔から自噴している「壁湯洞窟温泉」は、39度とぬるめの温泉。テレビで何度も紹介されている全国でも珍しい温泉です。肌に柔らかくまとわりつく無数の泡を楽しみながら、長く入浴しても湯疲れしにくいのが特徴。300年の歴史をもつ館内は民芸調の色彩で統一され、客室はレトロさを感じる居心地のいい空間となっています。

海沿いに佇む大人の隠れ宿、「みくに隠居処」は約200年ぶりに和風モダンな宿へと生まれ変わりました。アイソトニック泉質の温泉は源泉かけ流しであり、全国に5カ所ほどしかない珍しい温泉。体に含まれるミネラルと同等レベルのミネラルがあり、体への負担が最も少ないと言われています。館内は全室洋室で部屋壁も厚いので親しい友人たちと訪れても周囲を気にすることなく過ごすことができます。

秘湯として人気の犬鳴山温泉郷は、大阪で唯一の温泉郷です。山奥にある温泉郷は、そこが大阪だと忘れさせてくれる豊かな自然に囲まれています。ハイキングや登山でも知られるスポットであり、大阪府内にありながら都会の喧騒とは隔離された静かな空気。日常から切り離された場所へ、忙しい合間をぬって気軽に行きたいという方におすすめです。

「秘湯」という造語を造り出した、岩木一二三氏が創立した日本秘湯を守る会。現在も100を超える会員となっている宿の中からおすすめをご紹介します。

北アルプスの大自然を目の前に自家源泉からのかけ流し天然温泉を堪能できます。景観美に圧倒される混浴大露天風呂は「湯浴み着」を着用したまま入ることもできるので、家族で温泉につかりながら自然の壮大さを体験することもできます。趣向を凝らした3種類の露天風呂は無料で貸切も可能。家族みんなですべての露天風呂を回ることができるのでおすすめです。
※日本秘湯を守る会のスタンプ帳は利用できませんのでご注意下さい。

創業100余年、江戸時代から続く木造作りの落ち着いた旅館。鳥取県で唯一「日本秘湯を守る会」の会員である当館では、山陰最古の天然かけ流し湯を堪能できます。岩井温泉は日本百名湯にも選ばれている秘湯であり、「しっとりやわらか」とお客様から評価されています。純和風旅館で提供される料理は近海で獲れる新鮮な魚介や地元の食材などを最大限に生かした目にも愉しい料理です。

季節のうつろいを身近に感じることができ、夜には都会では見ることができない星空を眺める。そんな贅沢なロケーションをもつ秘湯をご紹介しましょう。

こちらは秘境「立久恵峡」に佇む宿。客室の窓からは大迫力の渓谷が望め、露天風呂からは屏風岩とろうそく岩を望むことができます。ライトアップされた渓谷は幻想的で日頃の疲れを癒してくれます。宿泊客は貸切露天風呂を無料で利用することもでき、内湯は24時間利用可能。日常から切り離された時間をゆっくり過ごすのにピッタリな宿です。

星空を楽しめる秘湯といえばこちら。周囲にはコンビニやスーパーがない標高18000メートル、御嶽山の7合目に位置します。都会のような便利さはなく、賑やかな温泉街でもありませんが、雄大な自然が宿を包み込みます。春夏秋冬で姿を変える絶景と星空は、都会ではなかなか見ることができません。濁河温泉の泉質は炭酸水素塩泉。打ち身や外傷、筋肉痛などに効能が期待できます。

せっかく二人で秘湯を訪れたのなら、メインである温泉には一緒に入りたいもの。混浴可能な秘湯もご紹介します。

国内でも希少な地下300mからくみあげた超深層水温泉はエメラルド色。露天風呂や滝湯、ヒノキ風呂、洞窟風呂、岩風呂など趣向を凝らした温泉を楽しむことができます。湯衣を着用すれば混浴も可能なのでデートにピッタリ。せっかくの旅行で別行動をせずにすみます。部屋の窓の外には山々が広がり、鳥のさえずりを聞きながらゆったりした時間を過ごし、夜には澄み渡る夜空を眺めながら季節の星座を楽しむこともできるでしょう。

名湯と呼ばれる塩原温泉郷の濁り湯。周囲には原生林が茂り、秘湯の雰囲気もばっちりです。隠れ家のような宿で混浴風呂「邯鄲の湯」に入り、お部屋でゆっくり過ごす大人のデートにおすすめ。那須や鬼怒川、会津の中心に位置しているので、観光も楽しみたいカップルは拠点として利用するのもおすすめです。館内には保健所の許可を受けている飲泉所もあるので、体の内側、外側、両方から温泉の効果を試すこともできます。

湧き出た源泉の成分を損なわず浴槽に注ぎ、循環ろ過もしていないのが源泉かけ流しです。源泉かけ流しのおすすめ秘湯をご紹介します。

あまりにお湯がきれいなことから「白金の湯」と呼ばれている関金温泉。ラジウムが豊富なので秘湯マニアにも有名。「関金温泉　美章苑」では、源泉かけ流しの天然温泉が24時間利用可能なので、自分のペースでくつろぎながら温泉を楽しむこともできます。泉質は単純放射能泉で肩こりや神経痛、痛風や疲労回復の効果が期待できます。

「伊豆の踊子」で有名な川端康成氏が執筆の際に利用した歴史ある宿は、清流が身近に流れる心やすぐ場所です。用意されているのは24時間利用できる源泉かけ流しの大浴場と、渓流（狩野川）のせせらぎに耳を傾けながら季節を感じることができる野天風呂。手を伸ばせば清流に届きそうな野天風呂は多くの雑誌やポスターにも登場しています。

秘湯を愉しむなら旅館も。そんな雰囲気抜群の組み合わせを叶えてくれる秘湯をご紹介しましょう。

湯山温泉は幼少の徳川家康が通ったと言われています。ほのかに硫黄が香る温泉は戦国時代から続く由緒ある歴史の湯。静岡名物の茶畑と山々に囲まれた一軒宿である当館では硫黄泉を楽しむことができ、24時間入浴可能。歴史に思いを馳せながらゆったり流れる時間を過ごせます。小型犬であればペット同伴で和室に泊まれるのもおすすめポイントです。

美肌効果と泉質の良さに定評のある小野川温泉。泉質は硫黄泉で神経痛や皮膚病、婦人病への効能が期待できます。老舗旅館である当館は温泉宿として長い歴史をもち、部屋ごとに趣が異なる館内を歩けば歴史を感じることができます。米沢牛を始めとした上質な肉、雪菜などの伝統野菜、冷や汁などの郷土料理。温泉を堪能するのと同時に、地域の魅力あふれる食材を愉しむこともできます。

国立公園横谷峡の中に立つ当館は大自然に囲まれ、季節のうつろいをすぐ近くに感じることができます。部屋の大きな窓からは、朝起きた瞬間目に入る山々。夏は新緑、秋は紅葉、冬は銀世界、この地に訪れたからこその大自然を一望できます。横谷峡温泉の泉質は炭酸鉄泉。アトピーや湿疹、外傷や肩こりにも効能が期待できます。

日本の各所に散らばる秘湯は、それぞれの特徴と魅力をもち、他のどの秘湯とも比べることができない良さがあります。一般の温泉とは違い、利便性は求められていないので辿り着くのが困難な場合もありますが、それが秘湯の魅力。賑わう温泉地とは違う格別の温泉、それを求めて訪ねてみませんか？
（記事内の情報は2018年5月時点のものです。）