大町温泉郷
立山黒部アルペンルートやウインタースポーツの拠点
見上げれば北アルプス。自然あふれる温泉郷
1971年(昭和46)の立山黒部アルペンルート全線開通を機に発展してきた大町温泉郷。黒部ダムへ向かうアルペンルートの関電トンネル電気バス「扇沢駅」と市街地との間にあるため、多くの宿泊施設が開業した。計画的に造成された温泉団地として、1施設当たりの平均敷地面積を約7000平方メートル確保している。そのため各施設は余裕のあるゆったりとした広さを持ち、緑が多く残され心落ち着く環境となっている。温泉郷内に整備された散策路では、土や落ち葉を踏みしめながら散歩ができて気持ちがいい。
アルペンルートとともに発展してきた温泉
源泉は北アルプス高瀬渓谷の葛(くず)温泉で、8kmほど引湯している。引湯計画が構想されたのは1928年(昭和3)。計画はなかなか進まなかったが、関西電力の黒部川第四発電所(通称・黒四ダム)の建設工事資材を輸送する基地が大町に決まり、大町から黒部峡谷まで最短距離で資材を運ぶ「大町ルート」が貫通したのち、一気に温泉街の整備が加速した。大町温泉郷に引湯が実現したのは1963年(昭和38)。翌年11月に最初のホテルが開業し、今では多様な旅館やホテルが営業している。温泉郷の一角にある「星野リゾート 界 アルプス」は、海外メディアCNNの特集記事『2018年に訪れるべき18の場所』で取り上げられた。
周辺地域の観光スポットにも注目
温泉郷には日帰りで楽しめる湯もあるので、気軽に立ち寄ろう。手打ちそばを楽しめる食事処や、地元の食材を使用したスイーツを提供する洋菓子店などもある。車で南へ3分ほど走ったところにある「劇団四季 浅利慶太記念館」にも注目。『キャッツ』や『オペラ座の怪人』などでおなじみの劇団四季、その創立者である浅利慶太の世界観や、劇団四季の歩みについて展示されている。また、その近くにある湧き水豊富な「宮の森自然園」は、気軽に自然散策できる森と小川。一周30分ほどの小道を歩きながら、春にザゼンソウ、初夏にミズバショウ、夏にはホタルなどを見ることができる。
信濃大町駅周辺の名所へもアクセス良好
信濃大町駅には車で15分ほど。「塩の道ちょうじや・流鏑馬(やぶさめ)会館」は、松本平から北アルプス山麓を経て新潟県糸魚川へと続く塩の道「千国街道」の文化を伝える貴重な施設だ。塩の道は「敵に塩を送る」という上杉謙信と武田信玄の伝説のもとにもなっている。塩問屋であった旧平林家の建物内には資料が展示されている。一方、信濃大町駅から北へ徒歩10分ほどにあるのは「大町名店街」。食事処や居酒屋、バー、花屋などが140mほどのアーケード街に並び、レトロな雰囲気。夜には各店の看板が点灯し、雰囲気のある情景が醸し出される。
スポット詳細
- 住所
- 長野県大町市平大町温泉郷 地図
- エリア
- 白馬・安曇野エリア
- 電話番号
- 0261223038
- 泉質
- 単純泉
- 効能
- 神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、五十肩、慢性消化器病、慢性皮ふ病、打ち身、痔疾等
- 泉温
- 66.3℃
- 源泉数
- 4
- 湯量
- 320リットル/分
- 日帰り温泉施設数
- 1
情報提供: ナビタイムジャパン