蔵王温泉
1900年の歴史をもつ日本有数の硫黄泉で美人づくり
硫黄の香り漂う奥羽三高湯のひとつ
蔵王温泉の街なかはどこも硫黄のにおいが漂い、温泉街に来たことを感じさせてくれる。蔵王連峰の西麓、標高880mに位置しており、山形県米沢市の白布温泉、福島県福島市の高湯温泉とともに奥羽三高湯のひとつに名を連ねる。雄大な自然に囲まれ、四季折々の表情を楽しむことができる。開湯は西暦110年といわれ、1900年を超える長い歴史をもつ。年間の観光客数は2018年(平成30)において、およそ96万人と山形県内の温泉地で最も多く、高い人気を誇る。
日本武尊の家臣によって発見された温泉地
伝説によれば、蔵王温泉は日本武尊(やまとたけるのみこと)の家臣・吉備多賀由(きびのたがゆ)によって発見され、戦いで受けた毒矢の傷を癒やしたとされている。その名にあやかって「多賀由温泉(たがゆおんせん)」と呼ばれていたが、転じて「高湯温泉(たかゆおんせん)」と名が変わっていった。1950年(昭和25)の日本観光地百選山岳の部で蔵王が1位になった際に「蔵王温泉」と名を改めた。現在でも「高湯通り」という名の通りが残っており、今もなお語り継がれている。
人気の秘密は「美人づくりの湯」
蔵王温泉は「美人づくりの湯」とも呼ばれ、人気を博している。泉質は硫黄泉で、源泉によってはpH1.3ほどもある強酸性泉。食酢でpH1.8程度であることから、酸性の強さがうかがえる。硫黄泉には、体内のムコ多糖タンパクを活性化させる働きがあり、体内水分量を増加させ肌と血管を若返らせるとされている。さらに、表皮の殺菌作用や皮膚病に効くことから、美肌効果も高いと人気。乳白色のにごり湯が特徴的で、とろみのある肌触り。「蔵王大露天風呂」や「源七露天の湯」をはじめとした露天風呂では、蔵王山麓の大自然を味わいながら温泉に浸かることができる。
ロープウェイやこけしの絵付け体験も
蔵王温泉には標高1387mの鳥兜山頂(とりかぶとさんちょう)まで行くことができる「蔵王中央ロープウェイ」と、蔵王高原駅経由で標高1661mの地蔵山頂「蔵王ロープウェイ」がある。冬の樹氷はもちろん、四季折々の蔵王山麓の表情を楽しめる。観光協会案内所では絵付け体験用のこけしと入浴券がセットになった「湯めぐり入浴券」を販売していて、どちらもお得に楽しめる。冬はウインタースポーツ、春から秋にかけてはトレッキングといったアクティビティもあり、大自然を味わいながら体を動かせるのも魅力のひとつ。
スポット詳細
- 住所
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山形県山形市蔵王温泉
地図
- エリア
- 村山エリア
- 電話番号
- 0236949328
- 泉質
- 酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
- 効能
- 切り傷、やけど、慢性皮ふ病、慢性婦人病、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症、神経痛、筋肉痛、疲労回復、五十肩、冷え性、打ち身、慢性消化器病、痔疾、美肌等
- 泉温
- 45-66℃
- 源泉数
- 47
- 湯量
- 約5700リットル/分
- 共同浴場数
- 3
- 日帰り温泉施設数
- 5
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 3つある共同浴場の一つ
- ポツンと湯船がひとつあるだけで、洗い場もないので、純粋に温泉を楽しむだけです。入湯料金は200円ですが、近くに利用券がもらえる温泉宿もあります。わたしが泊まった吉田屋旅館がそうでした。強酸性と聞いていたのですが、想像していたほどには、きつくない感じでした。
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- あづい。45度
- 蔵王の旅館に泊まっている方は青いチケットを受付で貰うと無料で入ることができます。なくても一回200円と激安です。シンプルにお風呂だけ。上湯もありますが下湯より熱いそうです下湯も45度はあると思います 熱いです ですから新しく人がきてもとっとと出てしまうことが多いです時間をかけてゆっくりとお湯に慣れながら山形の時間を楽しみました
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- 足湯は無料
- 蔵王温泉に3つある共同浴場の一つで、管理人などはいないので料金箱に200円を入れて入浴する性善説システムです。4人ほどが入浴できる浴槽があるだけの小さな浴場ですが、お湯はやや水色に濁って硫黄臭があり、温泉気分が盛り上がります。入り口横にある足湯・手湯は無料で利用できます。
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