湯殿山

「語るなかれ、聞くなかれ」の神秘が息づく出羽三山の奥の院

出羽三山の「奥の院」といわれる湯殿山。現在でも本宮は写真撮影禁止、土足禁止、そして見たものを口外するのも禁止という厳しい掟が残されている。一方で、子に恵まれるとして多くの人が訪れる。

修験道・霊地として多くの人を迎える湯殿山} 修験道・霊地として多くの人を迎える湯殿山

出羽三山の山伏が最後に修行を行う山

月山に連なる標高1500mの湯殿山の中腹にある湯殿山神社本宮は、出羽三山のなかで未来を司り、月山・羽黒山・湯殿山を巡る「生まれ変わりの旅」の最後に訪れるべき場所である。月山や羽黒山で修行を積んだ山伏が即身成仏する場所ともいわれる。御神体のある湯殿山本宮は撮影禁止。参拝は土足厳禁。お祓いを受けてから御神体を拝観する。松尾芭蕉も訪れた際、「語るなかれ、聞くなかれ」の掟に則ったという文章と句が『奥の細道』に残されている。自然崇拝の原型を今に留める貴重な神域。車では大鳥居近くの駐車場までしかアクセスできないが、本宮参拝用のバスが定期的に運行している。徒歩約20-30分。冬の間は積雪のため閉山となる。

本宮までは車の乗り入れ不可。徒歩か本宮参詣用のバスで向かおう} 本宮までは車の乗り入れ不可。徒歩か本宮参詣用のバスで向かおう

さまざまなご利益に与れる場所

湯殿山の祭神は、山の神「大山祇命(おおやまつみのみこと)」、国作りの神「大国主命(おおくにぬしのみこと)」、医薬の神「少彦名命(すくなひこなのみこと)」。この三神のご利益として、家内安全や五穀豊穣がある。湯殿山は「恋の山」とも呼ばれ、ここでしか手に入らない「恋の山守り」は縁結び守りとして人気。また、生まれ変わりの旅の終着点として「新しい生命を生み出す山」と考えられる湯殿山は、子授けのご利益もあるとされる。春の湯殿山では、牛が寝そべるような形の雪どけ模様が見られることがある。

神聖な湯殿山を参拝して、山のエネルギーをいただこう} 神聖な湯殿山を参拝して、山のエネルギーをいただこう

パワースポット湯殿山に泊まる

湯殿山でゆっくりと時を過ごしたいなら、大鳥居すぐそばにある「湯殿山参籠所(ゆどのさん さんろうじょ)」がおすすめ。食事(精進料理)や宿泊、日帰り入浴も可能で、入浴は通常のお風呂に加え、「湯殿山参籠所・御神湯」という温泉もある。湯殿山参道にある「丹生水上神社(にうみなかみじんじゃ)」に湧き出る二酸化炭素鉱泉が源泉だ。入湯前には、浴室に飾られた神棚に一礼しよう。また、湯殿山参籠所では、白衣・菅笠(すげがさ)・金剛杖(こんごうづえ)が含まれる「おいずりセット」(700円/日)のレンタルも行っている。当日申し込みも可。湯殿山本宮への参拝はもちろん、体力に自信がある人は月山山頂にある月山神社への参拝にチャレンジしてみては。

遠くから見ても鮮やかな赤色が目をひく湯殿山大鳥居} 遠くから見ても鮮やかな赤色が目をひく湯殿山大鳥居

赤い鳥居をくぐると右手に玉垣供養碑(たまがきくようひ)がある} 赤い鳥居をくぐると右手に玉垣供養碑(たまがきくようひ)がある

スポット詳細

住所
山形県鶴岡市田麦俣 map map 地図
コース1
湯殿山口コース
湯殿山参篭所から装束場、金姥、牛首を経由して月山山頂に向かうルート。変化に富み、起伏が激しいため登山者は少なめ。湯殿山神社まで徒歩5分の所までバスで入れる。神社一帯は、「語るなかれ、聞くなかれ」と戒められてきており、カメラ等での撮影は一切禁止。登山道は整備され分岐点を気を付けさえすれば道に迷うような所はない。途中の月光坂では鉄はしごで登る箇所が3ヶ所あり、高度差250mを一気に登る。湯殿山山頂への登山道はなく、冬に積雪を利用したスキー登山になる。

情報提供: ナビタイムジャパン

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