茶臼岳
那須を象徴する活火山で絶景ハイキングを満喫!
「那須ロープウェイ」の山頂駅付近から望む茶臼岳。山頂には温泉神社奥宮がある
「日本百名山」を代表する活火山
那須連山の中央に位置する茶臼岳は、朝日岳、三本槍岳、南月山、黒尾谷岳と連なる「那須五峰」の主峰であり、別称「那須岳」とも呼ばれている(那須連山の総称を指す場合もある)。今もなお噴煙がのぼる活火山で、山頂付近には鼻をつく硫黄のにおいが立ち込める。山頂付近まで車でアクセスできるため、軽装登山から本格登山まで楽しめるのが魅力。山頂からは関東平野を一望する大パノラマ、噴煙を吹き上げる山肌の神秘的な光景を堪能でき、さらには眼下に雲海が広がることも。特に人気の季節は緑鮮やかな夏と、紅葉の秋。紅葉の見頃は早く、例年9月下旬-10月上旬あたり。ナナカマドやドウダンツツジが色づき、山肌を赤く染める光景は、人々を魅了してやまない。
山肌から硫黄を含んだ噴煙が吹きあがる。火山活動は4万年前から続いているという
ハイシーズンは渋滞も考慮して計画的に!
登山口までの自動車でのアクセスは東北自動車道那須ICから県道17号を走り、標高1465mに位置する「峠の茶屋駐車場」まで。またはその少し手前にある「那須ロープウェイ山麓駅」までとなる。登山口やロープウェイの山頂駅を出るとその先にトイレはないので、出発地点で済ませておこう。交通状況も要注意。県道17号が一本道のため、紅葉シーズンは特に午前中が混雑するようだ。那須町の公式ツイッターや峠の茶屋駐車場ライブカメラなどで交通状況を把握しつつ、できるだけ快適にアクセスしたい。
県道17号を那須ロープウェイ駐車場へ向かう手前にある「恋人の聖地」からも、雲海が眺められる
ロープウェイ山頂駅からひょうたん池へ
登山ビギナーでも歩ける登山コースとして、那須ロープウェイを利用する方法がオススメ。アクセスは容易だが、山頂付近は風が強く天候も変わりやすいため、装備は万端に。足元もゴツゴツとした箇所があるので必ず登山靴を用意しておこう。
那須ロープウェイ山頂駅は茶臼岳9合目で、そこからつながっている登山道を50分ほど歩けば山頂だ。もうひとつ、「牛ヶ首山頂分岐」の標識を牛ヶ首方向へ30分、さらに牛ヶ首から姥ヶ平方向へ25分ほど進むと、ひょうたん池という大人気スポットがある。今なお息づく活火山の脈動を感じながら、心を奪うような風景に会いにいこう。
スポット詳細
- 住所
- 栃木県那須郡那須町湯本
- エリア
- 那須高原エリア
- コース1
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茶臼岳山頂コース
山麓駅からロープウェイで8合目まであがり、頂上を目指すルート。登山というよりハイキング。ロープウェイを降りた後も整備された道が続く。那須は砂礫が多く滑り安いことでも有名なため、底の平らな靴で登るのは危険。転ぶと落石などを引き起こすこともあるため、登山靴を推奨。天気の良い日を選べば小学生でも登ることができる、ファミリーで楽しめる山。登山道にトイレはないため、那須ロープウェイの山頂駅で済ませてから出発すると良い。 - コース2
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峰の茶屋・茶臼岳登山コース
峠の茶屋(鉱山事務所跡)から峰の茶屋跡を経由し、茶臼岳、山頂駅、山麓駅と向かうルート。那須周辺では最も利用者の多いコースのひとつ。噴煙をあげる茶臼岳の景観を楽しむことができる。峰の茶屋まで最初は林の中の土の道を歩き、その後大小岩石と砂礫の道を登って行く。峰の茶屋跡避難小屋は15人ほどが休めるスペースがあるが、宿泊は禁止。また峰の茶屋は強風でも有名で、風が強いと思う時は避けた方がよい。
情報提供: ナビタイムジャパン