榛名山
キャンプ、スポーツ、フルーツ狩りに紅葉狩りと楽しさいっぱい
多様な山々、森の中のキャンプで自然にどっぷり
榛名山は、赤城山、妙義山同様に複数の山の総称。最高峰の掃部ヶ岳(かもんがたけ 標高1449m)や、富士山に似た山容の榛名富士をはじめとする15の峰を持つ。これらの山々の標高は、1100-1400m。登りやすい山が多く、いろいろなコースを組むことができるので、気軽にハイキングを楽しみたい人や山登りデビューの初心者から、山を知り尽くしたベテランまで満足できる。健足者は、縦走して山々の違いを楽しむのもいい。
伊香保に向かうように道を進み、榛名湖を一周するように左に鋭角に曲がると、榛名湖オートキャンプ場がある。テントサイトもバンガローもあり、おむつ替えシートやミルク用のお湯の常備など、ベビーやキッズのいるファミリーが安心して利用できる。
自転車、トライアスロン、釣りなどスポーツ好きに
カーブあり、急登ありの榛名山は、自転車の旅にもぴったり。そこまで本格的でなくても……、という人は湖畔のレンタサイクルを借りて楽しむのもいい。
逆に鍛え上げた脚力を試したいなら、5月に行われる榛名山ヒルクライム in 高崎(通称ハルヒル)に挑戦しよう。コロナ以前は7500人の参加者が集う国内屈指の規模だったという。榛名湖リゾート・トライアスロンin群馬(通称はるトラ)では、普段は遊泳が禁止されている榛名湖を泳げる。小学校低学年から、本格的に取り組む大人まで約800人が参加。真夏でも爽やかな榛名山の魅力を存分に感じられる。応援に行っても楽しい。
ほかにも釣りの大会が開かれるなど、スポーツ好きにはたまらない。
季節の楽しみ、日本の四季に感謝
高崎市と合併する2006年(平成18)以前、榛名山があるのは群馬郡榛名町だった。町の花は、ナシとユウスゲ。松乃沢グランドを入ったところにある「ゆうすげの道」を行くと、群生しているユウスゲを見ることができる。開花は6~7月。夕方から花を開き始め、朝には閉じてしまう。夕方遅く、木道を歩くと左右一面に開く黄色い花に包まれ、幸せな気分になる。オートキャンプ場近くは春になると、ツツジの道となる。その脇を通る県道33号上にはメロディラインがあり、50km/hの速度で走ると軽やかな音が聞こえてくる。♪静かな湖畔の森の陰から~と口ずさみ、車内はほんわかとした空気が流れる。
秋は周囲の山々が、赤や黄色に衣替え。前橋・高崎から登っていくと、少しずつ葉の色が変わっていく様子を見られる。一年を通して自然の豊かさを感じられる。
温泉、神社、フルーツ狩り、下りる道で違った楽しみ
榛名山付近には、さまざまな温泉がある。湖畔にある天然温泉の「ゆうすげの湯」は、日帰りの利用もでき、榛名山でのレジャーのあとにうってつけ。東に約10km、車で15分ほど行けば伊香保温泉が、北に40分ほど進むと四万温泉、北東に1時間ほど上ると草津温泉がある。
高崎方面に降りて行くと「関東屈指のパワースポット」といわれる榛名神社があり、さらに下って国道406号を南下すると「榛名フルーツ街道」にたどり着く。街道沿いには果樹園の直売所が並び、もぎたての梨、プラム、桃、ブルーベリーなどが店頭を賑わせる。大切な人に榛名のみずみずしい果物を宅配で送って、おいしさのおすそ分けを。
スポット詳細
- 住所
- 群馬県高崎市榛名湖町 地図
- エリア
- 西部エリア
- コース1
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榛名富士ルート
榛名公園ビジターセンターを出発し、ロープウェイ山頂駅を経て榛名富士山頂へ向かうルート。最初こそ登山道は広く緩やかだが、やがて熊笹の中をかき分けて進む登山道に。登山道自体よく踏みこまれているので、道に迷うことの危険はなさそう。コースにはリボンも多数括りつけられている。初心者にも登れるお手軽コース。ロープウェイ山頂駅からは関東平野の広大な景色と、遠く筑波山の姿、北に目を移せば谷川岳をはじめ上越国境の雪を抱いた山々が見える。 - コース2
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掃部ヶ岳ルート
町営駐車場を出発して硯岩分岐を経由し、硯岩、 掃部ヶ岳へ向かうルート。国民宿舎榛名吾妻荘の脇から登山道に入る。硯岩からの榛名湖・榛名富士の展望を楽しんだ後、急な尾根道を詰めて榛名山最高峰の掃部ヶ岳へ。掃部ヶ岳山頂からは西方向(浅間山方向)及び南方向(妙義山方向)に素晴らしい展望が得られる。相変わらずの笹で足元の視界が無いものの、歩くのには支障無い。硯岩からは逆さ榛名山が撮れることも。
情報提供: ナビタイムジャパン