雅楽の館
福岡に伝わる雅楽を知る。菅笠(すげがさ)の展示販売も
1931年(昭和6)に移築された菅笠問屋の建物で、江戸末期から継承されてきた市指定無形文化財「雅楽」の楽器や装束が並んでいる。雅楽とは宮廷や神社の儀礼・祭礼に流れる正式な音楽と舞のことで、代表的な曲として『越殿樂』(えてんらく)がある。福岡に雅楽が根ざすようになったきっかけは1861年(文久元)にまでさかのぼる。福岡の長安寺住職長順恵(ちょうじゅんえ)が村人を集め、末友村の僧月海師を招いて教わったのが始まりとされる。館の一室には、雅楽の曲目のひとつ「蘭陵王(らんりょうおう)」の絢爛豪華な装束のほか、楽器や面などが陳列されている。贅を尽くした華やかな装飾品の数々に心躍るに違いない。また、館内では越中福岡の菅笠(すげがさ)が展示販売されている。伝統的な形をした菅笠は農作業などに使われることが多いが、サンバイザーや帽子など日常使いできる、色彩豊かでおしゃれな菅笠も用意しているので、ぜひ立ち寄って購入してほしい。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン