須佐湾 須佐ホルンフェルス
マグマが作り出した美しい縞模様の断崖
自然の力でつくられた縞模様の岩壁
ホルンフェルスというのは、地下から湧き上がった超高温のマグマと接触した泥岩や砂岩が変成してできる岩石。山口県萩市にある須佐ホルンフェルスも約1400万年前のマグマの活動の影響でできたもので、くっきりとした断崖の縞模様の色は変成する前の元鉱物の違いによるもの。黒い層が泥岩、白い層は砂岩だ。それがまるでモダンなデザインのごとく積み重なり、独特の景観をつくり上げている。太古の昔からの地球の活動が生み出した奇跡のような造形美だ。
美しい須佐湾で見られる海食崖
日本海に面した小さな湾である須佐湾一帯は、もともとなだらかな地形が全体を埋めていたが、それが沈下していったことで形成されたといわれている。そうした活動でできた入り江や岬が独特な自然美を見せている。湾の内と外では対照的な景観を見られるのも特徴。湾内は波静かな内海だが、湾外では日本海の荒波の影響を受け豪快な海食崖や海食洞が造られている。そのうちの須佐湾口から北へ約2kmのところにできた畳岩(たたみいわ)とも呼ばれる海食崖が「須佐ホルンフェルス」だ。高さ10m以上、幅は約600mもある断崖の岩肌に、鮮やかな縞模様が浮かび上がっている光景は見る者を圧倒する。
海上からも楽しめる須佐ホルンフェルス
須佐ホルンフェルスをジオクルージングで船上から楽しむのもおすすめ。7月半ばから10月末限定で行われるイカ釣り漁船での遊覧だ。JR須佐駅からほど近い須佐湾の専用乗り場から出ていて、操縦するのは現役の漁師さんたち。一帯の海を知り尽くした人たちだ。申し込みは駅前にある観光施設「いかマルシェ スサノモノミトコ館」で行う(2021・2022年の定時運行は中止で、予約運航のみのため事前予約が必要)。乗り込めば、約1億年前の火山活動によりできた「屏風岩」や、約1650万年前に日本海で最初に堆積した地層など、海岸線のさまざまな地形を間近に見ることができる。岩壁のふもとから眺める景色とはひと味違うはずだ。須佐ホルンフェルスに続く遊歩道への入り口には無料駐車場があり、地元の特産品が並び観光情報も得られるスポット「つわぶきの館」が建っている。休憩にも使えて便利なのでぜひ利用してみたい。
スポット詳細
- 住所
- 山口県萩市須佐 地図
- エリア
- 萩エリア
- 電話番号
- 0838763380
- 時間
- 24時間
- 休業日
- 無休
- 料金
- 無料
- 駐車場
-
あり(44台)
※つわぶきの舘駐車場 - 滞在目安時間
- 30-60分
- 備考
- ※電話番号は須佐おもてなし協会に繋がります。
情報提供: ナビタイムジャパン