公益財団法人 陽光美術館 日本庭園「慧洲園」

美術館

九州屈指の回遊式庭園と中国陶磁器を展示する美術館

武雄市の中心部に近い慧洲園は、斬新な石組みや大小に流れる滝、四季折々に変化を見せる草木、茶畑が見事に調和した日本庭園。園内の陽光美術館は中国の古陶磁器や墨絵をテーマごとに展示し、芸術鑑賞も楽しめる。

中根金作氏によって造られた池泉回遊式日本庭園。風のないときは周囲の景色が池に映り込み美しい} 中根金作氏によって造られた池泉回遊式日本庭園。風のないときは周囲の景色が池に映り込み美しい

九州を代表する約1万3000平方メートルの日本庭園

佐賀県内有数の観光地である武雄市には、武雄温泉や御船山楽園など数多くの名所があるが、「日本庭園慧洲園・陽光美術館」もそのひとつ。日本庭園「慧洲園」は、九州屈指の日本庭園といわれ、設計は中根金作氏。約1万3000平方メートルの敷地に広がる庭園は美しく穏やかで、訪れる人の心を和ませてくれる。また、敷地内にある「陽光美術館」では、数多くの中国陶磁器を鑑賞できる。日本の陶磁器発祥の地として知られる佐賀らしい、日中文化交流の懸け橋になることを願って造られた美術館だ。

2000tもの石がふんだんに使われて、見ごたえのある景観となっている} 2000tもの石がふんだんに使われて、見ごたえのある景観となっている

園内には趣ある「みふね茶屋」がたたずむ} 園内には趣ある「みふね茶屋」がたたずむ

繊細かつ大胆に設計された庭園と自然の四季を楽しむ

慧洲園は池泉回遊式庭園となっており、一周すると30分ほどかかる。庭園内には、茶畑と御船山を背景に石組みの間を水が流れるなど、繊細かつ大胆な景観を望むことができる。変化に富んだ植え込みも見どころのひとつで、季節によって表情も異なる。春は色鮮やかなツツジの花が咲き、同じ時期には名物の枝垂桜も開花を迎える。夏には木々の緑がいっそう濃さを増し、秋になると樹木が赤や黄色に色づく。冬はそれらが葉を落とし、質素で静ひつな時間が流れる。慧洲園のすばらしさは訪れる時期によっても違うため、四季折々の風情を見せる庭園散策を楽しんでほしい。

吉野ヶ里遺跡から移築された物見櫓からは庭園を俯瞰できる} 吉野ヶ里遺跡から移築された物見櫓からは庭園を俯瞰できる

足立美術館、ボストン美術館も作庭した中根金作氏

慧洲園に足を運ぶ前に、作庭者である中根金作氏について知っておくと、庭園鑑賞をより深く楽しめる。中根氏は1917年(大正6)、静岡県磐田市生まれ。旧東京高等造園学校(現在の東京農業大学)を卒業後、古都・京都で植木職として働き始め、その後、京都府の庭師として金閣寺、銀閣寺など多くの古庭園の修復に携わった。京都府を退官したのちも造園活動を生涯続け、島根県の足立美術館、ボストン美術館の天心園など、国内外問わずさまざまな作品を残している。手がけた作品は300以上にも上り、その功績から「昭和の小堀遠州(江戸時代に活躍した茶人、造園家)」とも称される。

中根金作氏の故郷である静岡を思わせる茶畑がある} 中根金作氏の故郷である静岡を思わせる茶畑がある

陽光美術館やみふね茶屋にも立ち寄ろう

日本庭園を鑑賞したら、陽光美術館にも立ち寄ろう。元の時代の青い文様が見事な壺や清を代表する磁器など、中国の貴重な陶磁器や墨絵が展示されている。美術館はオリエンタルな内装でありながら牧歌的な空気が漂うなど、ゆったりと芸術鑑賞に浸ることのできる雰囲気がいい。締めくくりは慧洲園にひっそりとたたずむ「みふね茶屋」へ。数寄屋造りの和風喫茶で、庭園や磁器を見ながら抹茶、コーヒー、紅茶、和菓子などをいただくことができる。お抹茶のお点前も体験でき、その場合は3日前までに予約が必要。

陽光美術館では常設展は行っておらず、展示はテーマごとの特別展形式} 陽光美術館では常設展は行っておらず、展示はテーマごとの特別展形式

みふね茶屋の人気メニュー「和菓子セット」(600円)} みふね茶屋の人気メニュー「和菓子セット」(600円)

スポット詳細

更新日:2024.04.26

住所
佐賀県武雄市武雄町武雄4075-3 map map 地図
エリア
武雄エリア
電話番号
0954201187
時間
10:00-16:00
休業日

※展示入れ替え等で臨時休館することがございます。ご了承ください。
料金
[入場料]庭園・美術館どちらか単券600円、セット券1,000円
駐車場
あり(20台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、nanaco、au WALLET、PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、メルPAY、d払い、auPAY)
Wi-Fi
あり(YK_Museum)
コンセント口
なし
喫煙
不可
英語メニュー
あり
平均予算
【昼】1-1,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店
ペットの入店
可(庭園のみ抱っこしていただければ可)
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 中国磁器の展示
    3.0 投稿日 : 2022.04.19
    御船山楽園に行く途中にあり、前を車で通っていて気になっていた施設です。慧洲園とこの美術館が併設のようになっていますが、入場料は別々になっていました。どちらのチケットも美術館入口で購入可能でした。美術館はあまり広くありません。中国磁器の展示をしていて、いいものを展示しているのだと思いました。個人的には特別展などを開催している時に、庭園と合わせてがいいのかなと感じました。駐車場は道路に沿って広くとって...
  • 清時代の焼物
    4.0 投稿日 : 2020.10.30
    赤絵5寸の陶器に目が止まった。何でも鑑定団で奥様が見たと?同じ物でないけど親近感湧いて、しばらく眺めてました。品数は少なかったけど、人少なくゆっくり鑑賞できましたよ
  • 武雄市観光にて
    3.0 投稿日 : 2019.03.21
    武雄温泉駅から徒歩で暫く歩いたホテルに隣接している美術館です。バスでも行けるようですが、運行本数が多いのか不明です。『横山大観展』が開催されていました。

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アクセス

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最寄り

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