華の番台

温泉はバリをイメージしたデザインとなっている

アジアのリゾート気分を味わいながら

平山温泉の奥、平山阿蘇神社の横から狭い山道を進み、山腹まで登ったところに「華の番台」の建物が現れる。駐車場からすでに、アジアの雰囲気が色濃く立ち上がってくる。いたるところに、東南アジアを思い起こさせる小さな石像が立っているためだ。周囲は里山を思わせる平山温泉の山並みが広がり、そこにアジアンテイストの世界が展開している。建物へ向かうと、その雰囲気はさらに際立ってくる。石段の真ん中に草が覆いしげっていて水が流れているだけで、すでに南国のリゾートにいるかのような感覚になってくる。建物の中もアジアンテイスト一色。壁の装飾、庭の一角に置かれたオブジェなど、どれも異国を思わせるものばかりだ。インテリアはバリから輸入しているという。日帰り温泉は、バリを想起させるタイルやステンドグラスで飾られている。

平山温泉をアジアの雰囲気に一変させる石像たち

「華の番台」のエントランス

庭園の片隅に置かれた石のオブジェもアジアを感じさせる

ドアの小さなステンドグラスにはハスのイメージが

女性に大人気の「華のエステ」

日帰り温泉(500円)では大浴場や露天風呂が楽しめるほか、男性風呂にはサウナと水風呂、女性風呂にはミストサウナが用意されている。また、女性にはエステプラン(予約制)もあり人気となっている。フェイスエステ、ヘッドトリートメント、リフレクソロジー足裏健康法(各30分)など部分的なコースから全身のオイルトリートメント(60分)などがあるほか、風呂、エステ、食事、デザートがセットとなったプランも。さらに、韓国伝統の美容法として知られる「よもぎ蒸し」もさまざまなコースがあり人気を呼んでいるという。「華の番台」は2021年(令和3)にリニューアルオープンしたが、このとき小規模ながらフィットネスジムの施設も新設された。入浴料込みの1000円でジムを1時間利用することができる。

エステルームは高級感漂うぜいたくな空間となっている

小規模ではあるもののさまざまなマシーンがジムにはそろう

屋外でBBQも

食事と風呂がセットとなったお得なプランも人気だ。釜めし御前、ハンバーグ、大きなエビの天丼など、メニューは多彩で値段は1500～2300円。限定6食で入浴付きの「山鹿和牛・大阿蘇鶏焼御膳」(2500円)は完売必至の人気の高さだ。野菜たっぷりの「島原具雑煮膳」(1500円)など、個性的なメニューにも注目。食事をした人は200円で入浴ができる特典がある。また春から秋の期間限定プランとなるが、オープンテラスでの「バーベキュープラン」(上3500円。特上4500円)も「華の番台」ならでは。芝の庭に用意されたテーブルで、黒毛和牛の希少部位を焼いて味わえるほか、野菜やおにぎり、デザート、コーヒーなども付いている(2名より、入浴付き。悪天候の場合は不可)。

緑に恵まれた庭園で「バーベキュープラン」を楽しめる