那覇市歴史博物館
国宝の「琉球国王尚家(しょうけ)関係資料」を所蔵する博物館
那覇の中心地で、那覇の歴史を知る
ゆいレール「県庁前」駅に隣接するデパート「パレットくもじ」の4階にある「那覇市歴史博物館」。周辺には県庁や那覇市役所が立ち並び、国際通りまで歩いてすぐという、那覇の中心地にある博物館だ。展示の基本テーマは、「王朝文化と都市の歴史」。外交により独自の国家を形成していた琉球王国、その政治や経済の中心地となっていた首里や那覇(現那覇市)の歴史と文化について、貴重な展示物を見ながら学べる構成となっている。オープンは、2006年(平成18)7月8日の「なはの日」。もともと那覇市は、琉球王家である尚家から継承された文化遺産をはじめ、関係各所から寄贈を受けた歴史資料を多数所蔵していたため、それらを保存および公開することで、より多くの人が沖縄の歴史、文化に触れ、また子どもたちの歴史教育の一助になることを目指して開館したという。
戦禍をまぬがれ今に生きる貴重な国宝
本館の目玉は、国宝を中心に、王国時代の美術工芸品や文書、記録類を展示した特別展示室。美術工芸品85点、古文書、記録類1207点の国宝を所蔵しており、約2か月間隔(一部染織は約1か月)で展示替えを行っている。とりわけ尚家22代尚裕(しょうひろし)氏が寄贈した「琉球国王尚家関連資料」は、王国第一級の歴史資料で、なかでも「玉冠(ぎょくかん)」は、本館を代表する貴重な展示物だ。「玉冠」は、中国皇帝から琉球国王に贈られたもので、国王の即位儀礼「冊封(さっぽう)」など国の重要な儀式の際に着用された。国宝は、公開回数、日数が限られているため、「玉冠」が特別展示されるのは年に約2回、春秋の数週間ずつ。その時期を逃してしまった人でも、複製は常時展示されているので、ぜひ足を運んでほしい。
琉球王国時代の士族の文化
常設展示室では「都市(まち)の歴史」をテーマに首里と那覇を紹介。現在の那覇市は、首里、那覇、真和志(まわし)、小禄(おろく)という4地域が戦後合併されてできた自治体である。琉球王国時代、首里は首里城を中心に形成された王都で、那覇は貿易の一大拠点だった那覇港を擁する港町だった。片や政治の中心、片や経済の中心として栄えた2つの地の歴史をたどるのがこのコーナーだ。展示の中心となるのは、国王に仕えた士族(サムレー)の家文書。特権階級である士族を名乗るには、王府に系図を提出して審査を受ける必要があり、系図をもっているか否かは士族かどうかの重要な判断基準だった。一族の家族構成や職歴などを記した家譜は、証拠のない書き込みは許されず、不名誉なことも記さなくてはいけなかったため、研究者の間では信憑性が高い資料とされている。
沖縄県配置後の那覇の近代を知る
常設展示室では、士族が身に着けた衣装も見られる。士族と庶民では、衣装に大きな違いがあり、また士族のなかでも階級によって使用できる素材、色、文様が異なるため、外見から社会的な地位がわかるようになっていたのが特徴だ。そのほか、近代の那覇の様子も知ってもらおうと、1879年(明治12)の沖縄県設置後、那覇の中心地として栄えた東町(ひがしまち)の街並みを再現した模型を展示。1944年(昭和19)の空襲まで商いで賑わい、人々がなごやかに暮らしていた那覇の風景がよく伝わる作品だ。順路の最後には、那覇をキーワードに、沖縄の伝統的な行事「ハーリー」「清明祭(シーミー)」など多様なテーマを扱う企画展示室も。歴史を知ると、その後の那覇散策がより楽しくなる。旅の合間にぜひ訪れてほしい。
スポット詳細
- 住所
- 沖縄県那覇市久茂地1-1-1 パレットくもじ4F 地図
- エリア
- 那覇・首里エリア
- 電話番号
- 0988695266
- 時間
- 10:00-19:00
- 休業日
- 木、年末年始、展示替えのための臨時休館あり
- 料金
- [入館料]一般350円
- 駐車場
-
なし
※周辺に有料駐車場あり - クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- コンパクト沖縄歴史展示
- パレット久茂地の一角にあるコンパクトな歴史博物館期間限定の特別展紅型の展示があり楽しめました。雨天の際に気軽に立ち寄れます。
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- 百貨店の四階にある歴史博物館
- 那覇での一日自由行動で、まず歴史博物館に行きました。百貨店の四階という意外な場所にあります。常設展示は三室で、琉球王朝ができてからの歴史を説明した資料などが展示してありました。特別展示は、王冠(複製)など王家の宝物でした。
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- 琉球王国旧尚王家の国宝が数多く鑑賞できます。
- デパートリウボウと同じビルの4階にあって、夜7時まで開館している便利な博物館です。旧尚王家から寄贈された数多くの貴重な品々が、交代で展示されています。企画展も行っているので楽しみです。それほど大きくない博物館なので、気軽に立ち寄れます。
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