足守の町並み
町並み保存地区には江戸時代の陣屋町のたたずまいが残る
江戸時代へタイムスリップしたような気分に
吉備高原につながる山里に位置する足守地区。平安時代は京都神護寺の荘園に属するなど、古代から備中国の中枢の一部だった。関ヶ原の戦い後は木下氏が領有し、足守藩の陣屋がおかれた。初代家定(いえさだ)は、豊臣秀吉の正室「ねね」の兄である。足守川に架かる葵橋を西へ渡ると、県道総社足守線沿いに陣屋や侍屋敷のたたずまいを残す閑静な町並み保存地区が広がる。足守観光駐車場の南側にある「足守歴史庭園」は、江戸時代の庭を再現した足守の和風庭園。「旧足守商家藤田千年治邸」は、醤油製造業を営んでいた旧家。「備中足守まちなみ館」は、足守の歴史などを紹介している。格子窓に漆喰壁、瓦屋根の姿で建つ「足守プラザ」は土ひねり体験ができるほか、吉備路観光、岡山周辺観光の情報を集めたコーナー、地元食材を楽しめるレストランがあるので情報収集と休憩に便利だ。
「足守プラザ」では土ひねり体験ができる。土ひねり1040円-、所要約30分-(詳しくは問い合わせを)
邸内では昔の醤油工場の様子を復元している「旧足守商家藤田千年治邸」
木下家の大名庭園「近水園」は必見
足守観光駐車場から北側も見どころが多い。白壁の長屋門と土塀に囲まれているのが「旧足守藩侍屋敷」。旧足守藩家老杉原氏の旧宅である。武家屋敷の中心地にある家老屋敷のひとつで、主屋は伝統的な武家書院造の構造をもつ。家老屋敷のたたずまいをほぼ完全に近い形で残しているのは岡山県下唯一という。足守小学校の近くにある近水園(岡山県指定名勝)は、木下家の池泉回遊式の庭園だ。江戸時代前期から中期の作庭とされている。
足守川から引かれた水で池を造っている「近水園」。庭園を一望できる吟風閣(ぎんぷうかく)が建つ
足守ゆかりの偉人たちに関わるスポットも多い
岡山市立歴史資料館「足守文庫」は、大坂の蘭学塾・適塾で福沢諭吉など多くの門弟を育てた緒方洪庵に関する資料や、旧足守藩に関する古文書、縄文時代から近世の陣屋町にいたる足守の歴史を出土品や写真パネルなどで紹介している。以前は、豊臣秀吉の正室「ねね」(高台院・北政所)が所用していたという風呂桶や、秀吉が使用していたのを高台院から木下家が譲り受けたという「桐鳳凰蒔絵硯箱」(きりほうおうまきえすずりばこ)、秀吉自筆の和歌といった豊臣家関連文書、旧足守藩木下家資料を収蔵していた(現在は、JR岡山駅西口にある「岡山シティミュージアム」に移管され、一部が常設展示されている)。近水園の近くには、木下家14代当主で白樺派歌人の木下利玄の生家がある。その土蔵から1982年(昭和57)、秀吉、秀次の関白叙任状や秀吉直筆の古文書など貴重な豊臣氏関連資料が発見され、大きな話題となった。また、葵橋の東には、緒方洪庵の誕生地があり、一帯が公園として整備され、銅像と石碑が建っているので散策の足を延ばしてみよう。
スポット詳細
- 住所
- 岡山県岡山市北区足守
- エリア
- 吉備路エリア
- 電話番号
- 0862951837
- 駐車場
- 有り(20台)
- 滞在目安時間
- 30-60分
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
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