津和野町郷土館
大正10年(1921)当時、県内唯一の郷土歴史博物館として設立された文化施設。遠く縄文時代から現代に至るまでの豊富な歴史資料を保存・展示している。設立当初は藩校養老館の御書物蔵を利用していたが、昭和15年(1940)の紀元2600年事業の一環として現在の場所に移転した。吉見・坂崎・亀井の三氏にわたる津和野城主の歴史を伝える資料をはじめ、この地方の豊かな歴史文化遺産を所蔵している郷土館だ。人材育成の源泉となった藩校「養老館」に関する資料や国内に9門のみが残存する約400年前の大砲「フランキ砲」など、見応えのある資料も多い。