大崎寺
桜名所・海津大崎の目の前、四季の彩りに染まる奥琵琶湖の古刹
海津大崎港のすぐ目の前
JR湖西線のマキノ駅から国境線バス「海津1区」で下車後徒歩約30分だが、バスは一日に数本のみ。湖畔ドライブを兼ねて車でアクセスするか、マキノ駅から5分のタクシーがおすすめだ。一帯は「日本のさくら名所100選」に選ばれている海津大崎で、春には約800本のソメイヨシノが琵琶湖岸の約4kmにわたって咲き誇る。桜の時期には湖北の長浜港または、湖西の今津港から海津大崎桜クルーズ船が寄港する海津大崎港のすぐ目の前。大崎寺は弘法大師を宗祖とする真言宗智山派の寺院で、創建は飛鳥時代。泰澄(たいちょう)が十一面千手観世音菩薩像を彫り、本尊としたのが始まりだ。39もの僧房が立ち隆盛を極めた時代もあったが次第に荒廃、再興したのは天下を平定した豊臣秀吉だ。
「大崎観音」の名の由来の観音様
海津大崎港のすぐ目の前の石段を上がっていくと、正面に琵琶湖を一望する展望所、左手に朱塗りがあでやかな本堂があり、静けさに包まれた境内は思わず深呼吸をしたくなるほど清浄な空気に満ちている。山の斜面にせり出すように建てられた舞台に立てば、木々の彼方には空と溶け合う琵琶湖を見渡せる。本堂の中央には泰澄作の本尊・十一面千手観世音菩薩像、向かって右手には不動明王像、左手には西近江七福神の毘沙門天像が安置されている。本尊は12年に一度だけ特別公開される秘仏で、通常は厨子の中だ。授与所では厄除けや健康のお守りや絵馬を授与しているが、珍しいのが奉納用の白い小石。いつの日か見晴らしのよい展望所に鐘楼を建立しようという計画があり、奉納した白い小石が鐘楼の礎石の1つになるのだという。
阿弥陀堂から竹生島を望む岬へ
本堂から山側の石段を下り、すぐ目の前に立つ小さなお堂は、聖徳太子の作と伝わる秘仏・阿弥陀如来像を安置する阿弥陀堂。寺伝によると、本能寺の変で信長を討った明智光秀の軍が信長の居城であった安土城に攻め入り、信長の家臣・蒲生賢秀らが迎え討ったが力及ばず命を落とした。のちに豊臣秀吉が安土城戦没者の菩提を弔うため血のにじんだ安土城の廃材を大崎寺の本堂修復にあて、1966年(昭和41)の本堂再改修時に阿弥陀堂の天井に移された。阿弥陀堂の先に続く自然豊かな山道を2分ほど歩くと、境内の東端、寺の鎮守社として三社託宣を祀る岬「宮崎」がある。現在は石崩れの危険があり、その先は通行不可だが、凛と立つ松の木越しに琵琶湖に浮かぶ竹生島を望める。そのほか、竹生島の弁才天が毎夜遊びに来たという伝説が残る「弁天松」や、千貫の価値ありと称された「千貫松」、苔むす「大岩」なども見逃せない。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 是非あがってみて
- さくらで有名な海津大崎の中間地点にあるお寺。まず、上がっていくと志納金100円と書かれた看板といれる鉄の棒のようなものがあるのでいれていったほうがいいだろう。中はほかの方が由緒を書かれているのでそちらに任せるが、だんだん上がっていくと琵琶湖が綺麗に見える。実は桜の時期を狙っていったのだが、まったく咲いておらず、桜が咲いていたらさらに上った価値があるのではないか、と思われた。肝心の石段だが、あまり...
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- 琵琶湖八景にも選ばれる景勝地。桜も紅葉もキレイですが、特に本堂は素晴らしいです!!
- ここは琵琶湖の北部にある海津大崎と言う景勝地で、春になると沿岸沿いに4キロに渡って800本ものソメイヨシノが咲きほこる桜の名所です。大崎観音の名で親しまれてる真言宗の古寺の大崎寺はそんな海津大崎の崖の上にあり、奈良時代の僧であった泰澄によって開基されました。無料駐車場から石段をいくらか登って行くと建物のある境内にたどり着きます。かつては多くの坊舎(僧坊三十九院)があった大きい寺院だったようです...
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- 中々、立派で広い境内を有する寺院でした
- 本堂も立派なものでした。ここは西近江七福神霊場の一つで毘沙門天さんをお祀りしてあります。別名、大崎観音とも呼ばれています。真言宗智山派寺院です。近江西国9番札所です。奈良時代に泰澄によって開かれた寺院で、ご本尊は聖徳太子作と伝承されています。阿弥陀堂は「安土の血天井」としても有名です。
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