山寺の紅葉
豊かな自然とともにある、あの名句が生まれた寺院
豊かな自然に囲まれた御堂
山寺駅を降りて正面を望むと、山の上に点在している御堂が見える。山寺の名のとおり山の斜面全体がお寺の境内となっており、遠くからでは木々で参道が見えず、豊かな自然に囲まれているのがよくわかる。登山口までは駅から徒歩5分ほど。境内に入ってすぐ目の前には山寺の本堂「根本中堂(こんぽんちゅうどう)」が建つ。ブナ材の建築物では日本最古といわれており、趣のある建物は見ごたえがある。奥の院山頂までの参道にはいくつもの御堂があり、それぞれが重ねた歴史を感じながらていねいにお参りしたい。
三つの不滅を護る名句が生まれた寺院
創建は860年(貞観2)、慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)によって建立された。開山の際には比叡山延暦寺より伝教大師が灯したとされる不滅の法灯(ふめつのほうとう)を分灯され、香を絶やさず、不断の写経行を護る寺院となり、今もなお三つの不滅(法灯・香・写経行)が護られている。現在では悪縁切りのパワースポットとしても知られ、2018年(平成30)には年間およそ79万人が訪れた。俳聖・松尾芭蕉の名句「閑さや 巖にしみ入る 蝉の声(しずけさや いわにしみいる せみのこえ)」が詠まれた場所でもあり、登山口付近には芭蕉像や句碑がある。参道の途中には「せみ塚」があり、芭蕉の短冊を弟子たちが土台石の下に埋めて建てた塚だとされている。山寺から15分ほど歩いた先には「山寺芭蕉記念館(やまでらばしょうきねんかん)」があり、松尾芭蕉の歴史に触れることができる。
煩悩を消し去る修行の石段
片道およそ40分の参拝経路すべて石段になっており、その数なんと1015段。歩きやすく履きなれた靴で参拝しよう。1段進むごとに煩悩が消えるといわれており、さらに道中にある「仁王門」では、邪心を持つ者が登らぬように2体の仁王像が構えている。登りきった先にある奥の院・大仏殿で参拝を済ませたら、ぜひ山寺一の絶景を望める五大堂へ行ってみてほしい。舞台式のお堂から里山と山寺の街並みが眼下に広がり、その景色は季節ごとに表情を変える。また、参道途中にあるそれぞれの御堂では御朱印をいただけるので、集めている方は忘れずに。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
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