安芸城跡
安芸平野のほぼ中央に広がる平山の城。古くから安芸地方を支配してきた安芸氏代々の居城跡で、初めてここに城が築かれたのは延慶元年(1308)の頃と言われている。戦国期、土佐七雄の一人に数えられた安芸氏は土佐国東部で最大の勢力を誇るようになった大豪族。永禄12年(1569)に土佐統一をめざす長宗我部元親との激戦に敗れ落城となった。長楕円形をした平山城の頂上からは安芸平野や太平洋を一望することが可能だ。城は焼失したが土塁や濠、大手枡形の石組などは当時のまま残されている。夏には白蓮の名所としても有名だ。