福井市おさごえ民家園
福井県内各地の古民家を移築して展示。昔話の世界が目の前に
縁側でのんびりするのもおすすめ
福井市の中心部から南西約2kmに位置する足羽三山(あすわさんざん)は、自然が豊かで気軽に散策できるスポットとして多くの市民から親しまれている。三山とは標高116.5mの足羽山(あすわやま)、同134mの八幡山(はちまんやま)、同89.6mの兎越山(おさごえやま)を指し、この兎越山の山裾にあるのがおさごえ民家園だ。園内では約8000平方メートルの敷地に立派な茅葺き屋根の古民家が立ち並び、家屋の中を自由に見学できる。緑豊かな兎越山が借景になっているうえ、電柱など現代的な建造物がなく、街の喧騒も聞こえてこないため、昔話の世界へ入り込んだような気持ちになる。縁側にたたずんでいると通り抜ける風が心地よく、そのまま小一時間ほど昼寝してしまう来園者もいるそうだ。
気候に合わせ屋根の形に違い
展示されている古民家が建造されたのは、古いもので約300年前、新しいものでも150年以上前にさかのぼる。ひと口に古民家といっても、気候や暮らしに合わせてさまざまな違いが見て取れ、興味深い。たとえば、入ってすぐ左手にある旧城地家住宅は福井県でも雪の多い大野市から移築されたもの。雪が積もらないよう屋根の傾斜は急で、雪に埋もれるのを防ぐため軒が高くなっている。柱や梁が太いのも、雪の重みを支えるためだ。村の代表である庄屋を務めていたため、規模が大きいのも特徴で、中2階には使用人が寝起きするスペースまで設けられている。一方、入って右手にある旧岡本家住宅は、雪の少ない若狭町で建てられたもの。そのため、屋根は近畿地方の古民家に近い形で、柱は細く、室内から見えるほど軒も低い。土間にはかまどが2つある。囲炉裏とかまどを併用したのもこの地方の特徴だ。
農作業に勤しむマネキンにびっくり
園の入り口から数えて3軒目の旧土屋家住宅では、入った瞬間にドキッとさせられる。薄暗い土間でほっかむりをした人が何人も立っているからだ。古民家の所有者の多くは農業を営んでおり、当時の雰囲気を体感してもらおうと、米の脱穀や玄米の選別作業など農作業の様子を、マネキンを使って再現しているのだ。また、5軒目の旧梅田家住宅では、生活に使われた道具が当時に近いかたちで展示されている。注目してほしいのは仏間だ。仏壇の奥の壁に扉のような板が見える。実はこれ、簡単に取り外せるようになっており、火事になった際に仏壇を外から素早く持ち出すための仕組みなのだ。ぜひ家屋の外側からも板を確認し、所有者の信仰心のあつさと生活の知恵を感じてほしい。
スポット詳細
- 住所
- 福井県福井市月見5-4-48 地図
- エリア
- 福井エリア
- 電話番号
- 0776351015
- 時間
- 9:00-17:15(最終入園16:45)
- 休業日
-
月(祝日を除く)
祝翌日(土・日を除く)
年末年始(12/28-1/4) - 料金
-
[入園料(一般)]110円
[入園料(団体/20名以上)]50円/名
[シニア・中学生以下]無料
[障碍者]無料 - 駐車場
- あり 9台
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可(園内未整備のため介助が必要)
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
-
可(小型犬等のみ)
※建物内は抱きかかえてください。
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
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