京都市京セラ美術館

美術館

モダンな建築を舞台に、アートを知り尽くそう

文化発信地・岡崎エリアで、長きにわたり愛され続ける美術館。展示はもちろん、建築様式そのものも楽しめるスポットだ。オープンから約90年、京都の人々により大切に守られてきたその人気の秘密を探しに出かけよう。

堂々たる趣の本館正面} 堂々たる趣の本館正面

戦時中も閉館せずに守られてきた美術館

2020年(令和2)、約3年間の工事期間を経て、新たな通称を得てリニューアルオープンした京都市京セラ美術館。その前身は、1933年(昭和8)開館の「大礼記念京都美術館」で、戦後は「京都市美術館」として親しまれてきた。この美術館のすばらしい点のひとつは、第二次世界大戦中も閉館することなく活動を継続してきたこと。作品の一部を嵯峨にある大覚寺などに疎開させ、大切に守り続けてきた。また、現在も現役の本館は、日本の公立美術館としては現存最古の建築とされている。

当時の面影を残す意匠の数々をぜひ楽しんで} 当時の面影を残す意匠の数々をぜひ楽しんで

新たな可能性を秘めたモダン建築

本館は和洋が融合した帝冠様式で、開館当時の時代背景を映したモダンな建築だ。リニューアルの際は、創建当時の意匠を最大限に保存しながら、現代的なデザインをエッセンスとして加えることにこだわったという。館内を巡る際は、細部に散りばめられた歴史を感じさせる意匠を探してみるのもおすすめだ。

真っ白な空間が印象的な中央ホール。天井高16mのもとは大陳列室だった場所} 真っ白な空間が印象的な中央ホール。天井高16mのもとは大陳列室だった場所

また、リニューアル後はこれまで使われてこなかったスペースも活用。たとえば、本館の両端にある北回廊と南回廊の中庭。北回廊側は「光の広間」としてガラスの屋根をかけ、レセプションなどで使えるスペースに、また南回廊側は「天の中庭」として作品鑑賞の途中で、いつでも新鮮な外の空気に触れられるオープンな屋外スペースとして生まれ変わった。これまで目を向けていなかった部分でも、少し手を加えればまったく新しい可能性が生み出される、という美術館ならではのおもしろさがある。

北回廊の「光の広間」。南回廊の「天の中庭」とはシンメトリーな造りになっている} 北回廊の「光の広間」。南回廊の「天の中庭」とはシンメトリーな造りになっている

好きな場所で自由な時間を過ごせる

また、京都市京セラ美術館ではラーニング(学び合い)にも力を入れており、本館2階にある談話室には自由に出入りできる。日によっては遊びながら美術のことを学べるプログラムが実施されることも。カラフルなベンチは自由に動かすことができるので、好きな場所でアートについて思いを馳せてみるのも楽しい。

談話室では、一つひとつ形が異なる照明や丸窓など、インテリアにも注目したい} 談話室では、一つひとつ形が異なる照明や丸窓など、インテリアにも注目したい

外の空気を吸いたくなったら、「東山キューブテラス」と呼ばれる屋上テラスがおすすめ。雄大な東山の山並みを眺めたり、7代目小川治兵衞が作庭に関わったとされる日本庭園を見渡すことができる。テラスに座ってゆったりとした時を過ごしてみるのもぜいたくなひとときだ。

広々としたテラスから見渡せる風景は、四季折々の美しさがある} 広々としたテラスから見渡せる風景は、四季折々の美しさがある

人気セレクトショップとのコラボアイテムも

帰る前にぜひ立ち寄りたいのがミュージアムショップだ。企画展にまつわるグッズや美術関係の書籍はもちろん、美術館限定グッズにも人気が集まる。ノスタルジックと新しさを兼ね備える美術館で、館内を巡りながら自分にとっての「アート」を探してみてはいかが。

ファッション性の高いアイテムがずらり} ファッション性の高いアイテムがずらり

スポット詳細

住所
京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124 map map 地図
電話番号
0757714334
時間
10:00-18:00(展示室への入場は展覧会によって異なる)
休業日
月(祝日の場合は開館)、年末年始(12/28-1/2)
料金
【常設展】
[一般]市内在住者520円、市外在住者730円、団体(20名以上)620円
※その他無料対象者や割引対象者あり
[小中高生等]市内在住者無料、市外在住者300円、団体(20名以上)200円
※市外在住でも市内通学者は無料、小学生未満無料

【特別展】
展覧会により異なる
駐車場
あり(21台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、PayPay、メルPAY、d払い、auPAY、ALIPAY、WechatPay、Kitaca、TOICA、ICOCA、SUGOCA、manaca、はやかけん、nimoca)
Wi-Fi
あり(Kyoto Wi-Fi)
喫煙
不可
英語メニュー
あり
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 展覧会だけじゃなく建築そのものも楽しめる
    5.0 投稿日 : 2023.05.07
    美術館や劇場が多い岡崎エリアにあり、和洋入り混じったような外観が特徴的な美術館です。展覧会によって面白さは様々でしょうが、建物そのものに魅力があります。エリアによって厳かな空間であったり、色んな物が削ぎ落とされたシンプルな空間であったりと、一つの建物の中で多様な姿を見せてくれます。細部まで美しく、歩き回ると色んな発見があります。
  • 平安神宮大鳥居そばの素敵な建物
    4.0 投稿日 : 2023.04.10
    岡崎十石舟で川から建物を眺め、素敵だったので、近くまで歩いて行ってみました。岡崎公園の平安神宮大鳥居東側にある京都市立美術館です。ネーミングライツにより「京都市京セラ美術館」と命名され、リニューアル工事により生まれ変わったということでした。川近くの木陰ではお弁当を広げている姿も見られ良い雰囲気でした。
  • アンディウォーホル大回顧展
    5.0 投稿日 : 2022.12.24
    京セラ美術館 平安神宮大鳥居の東側にある京都市立美術館です。帝冠様式の重厚な本館を保存してスロープ状のアプローチから地下のエントランスに続くお洒落な建物に改装されています。改装されてから初めてアンディウォーホル大回顧展に来場しました。ポップアートの旗手らしく、写真撮影OKで解説も無料でスマホで聴けました。初期作品から有名な三つのマリリン、キャンベル缶、最後の晩餐まで。来日し京都に訪れたゆかりの作品...

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アクセス

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