翠楽苑
万民に愛された日本初の公園の精神が生きる日本庭園
名君・松平定信の精神が息づく翠楽苑
白河藩主のひとりであり、「寛政の改革」で知られる松平定信。8代将軍徳川吉宗の孫にあたる人物で、天明の大飢饉のさなかに藩主となり、領民のため食料救済を行い、白河藩ではひとりの餓死者も出さなかったと伝えられている。茶人であり、作庭家でもあった定信が造り上げた庭園が「南湖」である。最大の特徴は「士民共楽」、つまり武士も農民もわけへだてなく共に楽しめること。南湖は民衆に開放された公園としては日本初といわれる。大名だけが楽しむための大名庭園の時代に、南湖はまさに革命だったのだ。翠楽苑は定信の精神を受け継ぎ、1995年(平成7)に造られた日本庭園。南湖の緑と、湖と水に通じる「翠」から名づけられた。
翠楽苑を散策する
南湖から北方面の道を少し進むと、左側に松平定信の坐像がある。像の左側を進むと翠楽苑の入り口だ。入園するとすぐに、上池に面した松楽亭(しょうらくてい)の書院造りの邸宅が見えてくる。庭園に広く分布する松と、定信公の雅号「楽翁」から命名されたもので、邸宅には南湖の16勝17景を四季に折り込んだ部屋がある。まずは庭園を一周してこよう。苑の広さは2万4700平方メートル、赤松やカエデをはじめとして高木から低木まで合計2万5000の樹木が植えられている。庭園の奥には茶室・秋水庵があり、千代の堤と関山を借景にした庵にはタイムスリップしたような風情がある。
一年中楽しめる景観と定信を祀った神社
翠楽苑は四季の移り変わりを満喫できるところでもある。春は桜、秋は紅葉の名所としても知られ、紅葉の時期にはライトアップも実施される。夏の古代ハスの季節は早朝開園も行われ、早朝の時刻は入園無料だ。冬の景観も趣がある。雪景色の翠楽苑はまるで水墨画の世界のよう。翠楽苑を観たあと、通りの向かいにある南湖神社に寄ってみよう。1922年(大正11)に建立された松平定信を祀った神社で、「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一も完成に大きく貢献した。
スポット詳細
- 住所
- 福島県白河市五郎窪山45-1 地図
- エリア
- 郡山・須賀川・白河エリア
- 電話番号
- 0248236888
- 時間
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9:00-17:00(最終入園16:30)
[12月-3月]9:00-16:30(最終入園16:00) - 休業日
-
[12月-2月]第2水
[3月・7月]第2水、木
※それぞれ祝の場合は翌日 - 料金
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[入園料]大人350円、中高生170円
※小学生以下は無料
[入園料・呈茶セット]大人850円、中高生700円 - 駐車場
- あり
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 車椅子での入店
- 可(一部不可)
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 庭は美しい
- 松平氏の庭園。手入れも行き届いていて美しく、一周散歩するのにはよい。お茶をいただける施設はあるが、今回は利用しなかった。
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- ラーメン食べた後のお散歩
- 南湖公園の奥まった場所にひっそりとたたずむ素敵な日本庭園。急に気温が下がったこともあり見学者は我々だけで、ゆっくりと最後の紅葉を楽しんできました。そんなに広いスペースではありませんが、庭中が綺麗にお手入れされており、かつて大名がここで四季折々を楽しんで来たんだなぁと思いを馳せました。見学料理にプラスでお茶と季節の和菓子が頂けるようです。
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- 手入れの行き届いた赤松・カエデなどの庭木、野趣あふれる草花、そして池と水の流れを楽しめる回遊式庭園
- 寛政の改革を行った老中「松平定信」が、士民共楽の精神のもとに築造した南湖公園の北側に、この精神を受け継いで1995年に完成した庭園だそうです。そして、日本の伝統文化の伝承と活動の拠点となるべき施設であることから、南湖の緑と湖水に通じる「翠」と、定信の雅号楽翁の「楽」をとって「翠楽苑」と名づけられたとのことです。面積約2.5ヘクタール、中央に池、周囲に遊歩道(1周約10分とあるが、景色を楽しむには...
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