吉野川市美郷ほたる館
美しい自然と人々の営み、ホタルの生態を伝える地域のミュージアム
地域の人々の努力によって守られるホタルの生息地
2004年(平成16)、市町村合併により、吉野川市の一部となった旧美郷村。標高1159mの奥野々山(おくののやま)を水源とする川田川(かわだがわ)が流れ、毎年5月下旬から6月中旬にかけて、地域一帯でホタルが飛び交う姿を見ることができる。1970年(昭和45)には、日本で唯一の「ホタルおよびその発生地」として国の天然記念物に指定されたが、その背景には、地元の子どもたちを含む人々による川をきれいにし、ホタルを守る努力があったという。美郷ほたる館は2000年(平成12)にオープン。この地域で確認されたゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタル、オバボタル、オオマドボタルの5種類のうち、特にゲンジボタルの生態について紹介している。大きなパネル展示やシアタールームなどがあるほか、ホタルに関する書籍を集めたライブラリー、生息域による発光速度の違いなども興味深い。
未来へ語り継いでいきたい美郷の歴史
美郷ほたる館では、ホタルに関するもの以外にも、「川をとりまく生き物」や「自然との闘いと知恵」「語り継ぐ美郷の暮らし」など、さまざまなテーマで展示を展開。険しい山々に囲まれ、吉野川に注ぐ川田川と東山谷川(ひがしやまだにがわ)という2本の川が流れる美郷は、その名のとおり「美しい郷」である一方、大水(おおみず)や地滑りといった自然災害に悩まされた土地でもあった。それらの説明は、徳島の方言である阿波弁で書かれており、土地の人から話を聞いているような気分になる。また、フロアの奥にある「語り継ぐ美郷の暮らし」では、地域に暮らす石積みやホタルカゴ作り、炭焼きや釣りの名人の談話をヘッドフォンで聞くことができ、昔ながらの美郷での生活を垣間見ることができる。
屋内と屋外、どちらも楽しめる美郷ほたる館
地下にはゲンジボタルの幼虫や餌となるカワニナ、希少な川魚を飼育している研究室があるほか、川田川の河原に設けた「野外観察ひろば」へと出ることができる。ここにはホタルや水性動植物の生態観察を目的とした全長37mの人工河川などがあり、環境教育や生涯学習の場としても機能しているという。夏には川遊びスポットとしても開放しており、BBQや水泳などを楽しむ親子連れの姿も見られる。美郷ほたる館の駐車場にある「ほたる神社」も必見だ。2017年(平成29)7月には、この地域で受け継がれてきた石積みによる入り口と階段が完成。ホタルの生息するきれいな川を守るための募金箱も置かれている。ホタルのシーズンとなる毎年5月下旬から6月中旬にかけては「美郷ほたるまつり」も開催される。全国有数の美しい自然のなかで、無数のホタルが舞う姿を楽しんでほしい。
スポット詳細
- 住所
- 徳島県吉野川市美郷字宗田82-1
- エリア
- 脇町エリア
- 電話番号
- 0883432888
- 時間
-
9:00-16:30
[ほたるまつり期間中]9:00-21:30 - 休業日
-
火
[ほたるまつり期間中]無休 - 料金
-
【入館料】
[大人]200円
[小人(小・中学生)]100円 - 駐車場
- あり(200台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay)
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可(館内不可)
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
-
- 蛍を見て--梅酒。
- 三郷ほたる館は、蛍を見るのに適した場所でそれ以外にも”梅酒の試飲”&購入が可なのでexcellentな処だと思います。ホタルのお尻の光は、LED以上に緑色に光り✨冴えていました。
-
- 蛍がたくさんみれます
- ほたる祭りの頃に、ホームページで時季を確認して行きました。駐車場は19時頃にはいっぱいになっていました。ボランティアのスタッフの方は皆さん親切でした。ほたる館では梅酒の試飲をさせてもらえて、購入もできました。
-
- 梅祭りが始まりました(注意)
- 2月24日(土曜日)に訪問しました。梅祭りが開催されていたので幟がでていたのですが、今年の開花はもの凄く遅れていて一本も一花も咲いていないとの事でした。館内で少し休憩しながら、お話を伺うと3月の初旬にお祭りがあるのですが、その時でも殆ど咲いていない見込みらしいです。 今年は3月の中旬頃から見頃を迎えそうです。徳島市内からでも若干時間がアクセスにかかります。HP等の情報を活用してください。あと...
TripAdvisorクチコミ評価
もっと見る