思案橋

鎖国時代の長崎の面影を残す、長崎県随一の歓楽街

長崎県随一の歓楽街・思案橋エリア。かつての「日本三大花街」のひとつ「丸山」入り口に位置し、オランダ・中国貿易で賑わった鎖国時代には外国人や歴史の要人をはじめ多くの人が往来した。当時の名残色濃いスポットを散策しつつ長崎の夜グルメを満喫したい。

路面電車電停「思案橋」側から見た入り口} 路面電車電停「思案橋」側から見た入り口

幕末の長崎の賑わいの名残をとどめる、県内随一の歓楽街

JR長崎駅から約10分、路面電車電停「思案橋」で下車すると目の前に煌々と光るアーチが立つ。長崎市中心部に位置する思案橋は、県随一の歓楽街であると同時に長い歴史をもつエリアでもある。アーチをくぐって徒歩5分ほどで到着する「丸山公園」界隈は、「日本三大花街」のひとつ「丸山」があった場所。鎖国時代には地元の人々はもちろん、貿易商などの外国人や歴史の要人などがこのメインストリートを往来し、大変な賑わいを見せていた。丸山入り口にあたる現在の電停「思案橋」付近にはかつて川が流れており、そこに架かる橋で男たちが「遊郭に行こか戻ろか」と思案していたことが「思案橋」の名の由来となったという。つまり夜の長崎の魅力が詰まったエリアである現在の思案橋は、かつては華やかな世界への入り口だった。ぜひ歴史ロマンに浸りながら散策してほしい。

電停「思案橋」から見える「思案橋跡の碑」。橋の欄干を模している} 電停「思案橋」から見える「思案橋跡の碑」。橋の欄干を模している

メインストリートには、坂本龍馬やシーボルトなど、幕末の長崎の歴史に深く関わった歴史の要人たちのレリーフが飾られている} メインストリートには、坂本龍馬やシーボルトなど、幕末の長崎の歴史に深く関わった歴史の要人たちのレリーフが飾られている

路地裏に並ぶ提灯に導かれて夜の長崎を満喫

メインストリートから複数の小路に分かれ、路地裏へ向かうにつれてディープな雰囲気が深まっていくのも思案橋の魅力。迷路のような街並みに一歩踏み入れると、レトロな魅力あふれる長崎の夜の世界が広がる。なかでも「思案橋横丁」「柳小路通り」は特に賑わっており、幅3mほどしかない細い通り沿いに、歴史ある和食店から常連客でひしめく立ち飲み店、こぢんまりとした中華料理店といった個性的な店がずらりと並んでいる。「思案橋横丁」は思案橋電停側のアーチ手前から右手に、「柳小路通り」は「丸山公園」側の入り口から左手に延びているので、並ぶ提灯の明かりをたどって散策してみよう。自分にぴったりの「隠れ家」が見つかるはずだ。もちろん、長崎カステラの名店やレトロな交番、歴史的史跡などをたどる昼の散策もおすすめ。昼と夜で一変する街の雰囲気もぜひチェックしてみてほしい。

日暮れとともにぽつりぽつりと道沿いの提灯が灯る} 日暮れとともにぽつりぽつりと道沿いの提灯が灯る

徒歩圏内に史跡が点在。思案橋から歴史ロマンをたどろう

花街としての歴史をもつ思案橋には、その名の由来同様、風情ある逸話や史跡が数多く点在する。たとえば「丸山公園」側の入り口側に立つ「思切橋・見返り柳」もそのひとつ。花街へ向かうことを思案していた男たちが、意を決した場所が「思切橋」。帰り道、丸山遊女との別れを振り返りながら惜しんだ情景を表した「見返り柳」。「丸山公園」近くの「忍び坂」は、花街で遊んだあとに丸山入り口「大門」を通って帰るのをためらう男たちが通ったことから名付けられたという。ほかにも丸山の遊女たちが参拝した「梅園身代わり天満宮」や1642年(寛永19)創業の老舗料亭「花月」、出島に向かう遊女が通ったといわれる「丸山オランダ坂」などが、徒歩15分圏内に点在。日本で唯一、外国との交流が可能だった長崎の歴史を、ロマンチックな逸話とともに思案橋から紐解いてみてはいかがだろう。

丸山公園側からの入り口に立つ「見返り柳」と「思切橋」。左手に「柳小路通り」が延びる} 丸山公園側からの入り口に立つ「見返り柳」と「思切橋」。左手に「柳小路通り」が延びる

スポット詳細

住所
長崎県長崎市油屋町、本石灰町 map map 地図
エリア
長崎エリア

情報提供: ナビタイムジャパン

アクセス

map map 地図

最寄り

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