鎌田ミュージアム
郷土の貴重な資料とユニークなアートを楽しめるミュージアム
郷土の偉人の足跡をたどる
鎌田(かまだ)ミュージアムとは、「鎌田共済会 郷土博物館」と「四谷シモン人形館 淡翁荘(たんおうそう)」、そして「小沢剛(おざわつよし) 讃岐醤油画資料館」という3つの施設の総称。徒歩5分ほどのエリア内に点在しており、その周辺の景観も楽しみながら鑑賞することができる。郷土博物館に展示されているのは、香川県出身で江戸時代に活躍した久米通賢(くめつうけん)に関する資料。久米通賢とは測量や塩田開発、武器の改良・製造、天体観測などさまざまな分野で活躍した人で、常設展示されている資料のほとんどが国の重要文化財に指定されている貴重なものだ。
久米通賢に関する資料のほか、博物館では大正時代から昭和初期にかけて収集された古文書や絵図、考古資料など約6万点を収蔵。幸運にも坂出は空襲の被害をまぬがれたため、戦前の貴重な資料が数多く残されている。大正時代に建てられた建物もレトロで趣きがあるが、資料を展示しているケースなども当時のものが使われており、古い展示品と調和してケース自体も1つの美術品のよう。郷土博物館の隣には、かつては鎌田共済会の設立者である鎌田勝太郎の別邸の庭であり、現在は坂出市が管理する庭園「香風園(こうふうえん)」があるので、ゆったりと散策を楽しんでほしい。
豪華な洋館で感じる人形の息づかい
郷土博物館から歩いて5分ほどの場所にある「四谷シモン人形館 淡翁荘」。1936年(昭和11)に迎賓館として建てられた鉄筋コンクリートの洋館に、23体の人形が展示されている。人形の作者は、四谷シモン。手足を動かせる球体関節が特徴で、ここには球体関節人形のほかその制作方法に出合う前の初期の作品も展示されている。昭和の雰囲気を残す洋館は、寄木細工の床や房飾りの付いたモダンな照明など贅を凝らした一つひとつの調度品が非日常の空間を作っており、その空間にどこか西洋的な顔立ちのシモンの人形が醸し出すアンニュイで少し妖しい雰囲気が絶妙に調和。まるで人形のために建てられたかのような豪奢な洋館のしつらえもあわせて楽しんでほしい。
歴史的名画を醤油で模写
四谷シモン人形館 淡翁荘の隣にあるのが、「小沢剛 讃岐醤油画資料館」。現代美術作家で東京芸術大学教授の小沢剛が、歴史的名画を醤油で模写したパロディ精神あふれる作品が展示されている。この建物は、江戸時代末期に建築された旧鎌田醤油本店。かつて牛が引く荷車を引き入れていたという広い土間や、それを支える太い梁などが当時のままに残され、近世商家の趣きを今に伝えている。郷土博物館の入館料は無料、四谷シモン人形館は500円、醤油画資料館は200円で鑑賞可能。駐車場も完備しているがJR坂出駅から徒歩5分ほどの場所なので公共交通機関でも訪れやすい。また、近隣には営業時間わずか1時間の有名うどん店「日の出製麺所」があるので、タイミングがあえばぜひ訪れてほしい。
スポット詳細
- 住所
- 香川県坂出市本町1-6-35 地図
- エリア
- 坂出・丸亀エリア
- 時間
-
[淡翁荘]10:00-16:00
[醤油画資料館]10:00-16:00
[郷土博物館]9:30-16:30(入館は16:00まで) - 休業日
- 月-木(淡翁荘)、月-木(醤油画資料館)、月(郷土博物館)※祝日、8月13日-15日、12月29日-1月4日を除く
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
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