びわ湖ホテル

びわ湖浜大津駅側から見た琵琶湖ホテル。琵琶湖にあわせたブルーを基調としている

歴史の始まりは格調高き迎賓館

1934年(昭和9)、琵琶湖畔屈指の景勝地に国際観光ホテルとしてオープンした琵琶湖ホテルは、当初、現所在地から3kmほど北の湖畔にあった。激動の昭和時代を歩み、半世紀ほどが経った1998年(平成10)、浜大津の地に時代にあわせたホテルを新たに建設し、迎賓館として国内外の賓客をもてなしたサービススキルや格調高き美術品を移転・継承した。旧琵琶湖ホテルは現在「びわ湖大津館」としてレストランでのランチ、カフェタイムや、イングリッシュガーデンが楽しめる文化施設となっている。現琵琶湖ホテルのアクセスは、京阪びわ湖浜大津駅から徒歩5分。JR琵琶湖線大津駅からは乗車時間5分ほどの無料シャトルバスが毎日20分間隔で運行している。

琵琶湖側から見たホテル。ホテルの前にはなぎさ公園の芝生広場がある

正面玄関を進むと広がる開放的なロビー

船内をイメージしたカフェでご当地スイーツ

レストランは、日本料理、天ぷら、鉄板焼き、イタリアン、カフェ、バー、ビュッフェ、夏季限定の屋上アウトドアバーベキューの計8種。とくにビュッフェは家族連れでもリラックスして楽しめる。ホテルの顔ともいえるのが、イタリアンダイニングにカフェとバーを併設したエントランスロビー右手の「ベルラーゴ」。天井までの高さは約7mもあり、開放的な雰囲気だ。カフェで注目したいのは、滋賀県の優れた食材にこだわった「ご当地スイーツ」シリーズ。第1弾は小麦、卵、牛乳を滋賀県産でそろえたシュークリーム、第2弾は県内の蔵元の酒粕を使用した酒粕チーズムース、第3弾はやきものの里・信楽や大津祭の西行桜狸山にちなんだ「たぬきケーキ」が登場し、回を重ねるごとに人気が高まっている。

円窓が印象的な「ベルラーゴ」。奥にイタリアンダイニング、手前にカフェがある

2022年(令和4)10月には2種類の「たぬきケーキ」が登場し、SNSでも話題に

雄大な琵琶湖を望む温泉

すべての客室からレイクビューを楽しめるのも魅力。コロナ禍のここ数年は開催中止となっているが、びわ湖大津花火大会はホテルのすぐ目の前の大津港が舞台。人込みを気にせず部屋からゆったりと夏の風物詩を満喫できるため、花火大会の再開を心待ちにするリピーターも多い。また、宿泊客が利用できる天然温泉「るりの湯」は、大きな窓から琵琶湖を望む内風呂と、湖上を渡るすがすがしい風を感じられる露天風呂、ドライサウナがある。温泉は無色透明でさらりとした湯触りで、琵琶湖の眺望を楽しみながら心身をときほぐせる。ホテルステイの合間やチェックアウト後には、大津港でミシガンやビアンカなどクルーズ船の往来を眺めたり、レイクサイドに広がるなぎさ公園を歩いたり。琵琶湖の魅力を存分に感じられる至福のリゾートステイはいかが。

エントランスロビーの左手にある「レストラン ザ・ガーデン」＼※改修工事のため、2023年(令和5)1月4～31日は休業

「るりの湯」の露天風呂。さえぎるもののない景色に心ほどける＼※改修工事のため、2023年(令和5)1月9日～2月1日14時まで休業＼※女子大浴場サウナのみ～2月16日まで使用不可

イエローを基調としたデラックスフロア「Lumina」