五階菱

歴史と文化のまち、新発田市に酒文化の体験施設がオープン

酒造の歴史や酒造りの工程を体験しながら学べる、五階菱。1790年(寛政2)創業の王紋酒造(おうもんしゅぞう)が2022年(令和4)2月に造った複合施設だ。施設内は、新発田市内の酒や逸品を販売する「地産販売」、無料利き酒や鏡開きのできる「体験コーナー」、器や家具などの歴史的な収蔵物を堪能できる「収蔵コーナー」、酒蔵の歴史や酒造りをプロジェクションマッピングで学べる「展示コーナー」、酒粕を使ったジェラート、コーヒーなどを楽しめる「喫茶室」の5ブロックに分かれている。王紋酒造の日本酒はふくよかなうまみとやわらかな口あたりが特徴。特に新潟県産の酒米「越淡麗(こしたんれい)」やうまみが残るように調整された麹を使った大吟醸クラスの日本酒は、味わいの面で評価が高く全国的にファンが多い。また、日本初の女性一級酒造技能士が在籍した王紋酒造では「女性や若者にも気軽に飲んでもらいたい」と低アルコール酒も開発。果実のような酸味と甘みで新たな顧客層を生み出している。

王紋酒造の代表銘柄。全国新酒鑑評会で5年連続金賞を受賞するなど、業界内での評価も高い

代表銘柄は無料で試飲可能。また、ほかの銘柄も500～700円で試飲できる3種のコースが用意されている

蔵を改装した喫茶室では、新発田の老舗菓子店の裏メニュー「熟成チーズケーキ」を味わえる