IRODORI(いろどり)
黒石のねぷた絵を使ったオリジナルの灯籠を作ろう
黒石津軽家の城下町に息づく黒石ねぷた
江戸時代初期、弘前藩祖の津軽為信(ためのぶ)が京都に滞在した際、盂蘭盆会(うらぼんえ)に「津軽の大燈籠」を披露したことに始まるともいわれる「ねぷた祭り」。弘前エリアでは「ねぷた」、青森エリアでは「ねぶた」と呼ぶが、黒石では「黒石ねぷた祭り」として、例年50台以上のねぷたが運行されてきた。「黒石ねぷた祭り」の特徴は人形ねぷたと扇ねぷたがともに運行されること。そして、黒石市内の道幅が狭いため、比較的小ぶりで絵柄が繊細で細かいのだという。「だからこそ、黒石ねぷたはうちわや灯籠作りに最適なのです」と、「手作り雑貨・体験工房 IRODORI」の佐藤三鶴さんは話す。ここは、黒石のNPO法人「横町十文字まちそだて会」が運営しており、ねぷた絵を使ったうちわや灯籠を販売する一方、灯籠の制作を体験できる工房だ。ここで使われるねぷた絵は、黒石ねぷたで実際に使われたねぷた絵で、市内各町内会や関係者から提供されたもの。収益はNPO法人「横町十文字まちそだて会」の活動費として、まちづくりに活かされるという。
ねぷた絵を選び、オリジナルの灯籠を作る
この施設での制作体験は「ねぷたの灯ろう(ミニ小、ミニ大、2段、3段)」があり、体験時間は約50分から。取材時には特別に「ねぷたの灯ろう(1段)」を用意してもらったが、それを例にすると、まず、灯籠の木枠に貼り付けるねぷた絵を選ぶ。1段の場合は、大紙片2枚と小紙片8枚を選ぶのだが、これが案外難しい。「実際のねぷた絵をカットしているので、絵柄も色も本当にさまざま。体験者の多くはこの絵柄選びに悩まれますね」と佐藤さん。反対色にするか、同系色を組み合わせるか。紙片の絵は顔だろうか、弓矢だろうか、台座だろうか。そんな想像を交えながら選ぶのは、悩みながらも楽しい時間だ。そうして選んだ紙片を灯籠の木枠の内側に貼り付け、作業を終えたら点灯式だ。自作のねぷた灯籠にパッと光が灯された瞬間は、えもいわれぬ感動だ。「黒石ねぷたで実際に使われたねぷた絵なので、なかにはにじみや色褪せがありますが、それこそ本物の風合いなんです」とのこと。体験料は、灯籠ミニ小が3800円、ミニ大4800円、2段5800円、3段7800円。灯籠はLED照明付き。ちなみに製品価格と体験料は同じに設定されている。
IRODORIオリジナル製品と青森の作家による手作り雑貨をチェック
同店ではIRODORIオリジナルのねぷたの灯籠やうちわだけでなく、青森県の作家による手作り雑貨も販売している。青森で活動するイラストレーター・豊川茅(ちえ)さんによる「トヨカワイラスト研究室」のポストカード、人気の創作こけし作家・藤田さんが営む雑貨店「COOKIES(くっきーず)」による愛らしいこけし、弘前の伝統的な郷土玩具「下川原焼の鳩笛」に豊川さんがペイントした絵柄がかわいいとぼけた表情の「はとぶエッ!」、農薬や化学肥料を使わず栽培したリンゴの葉から作った「りんご葉の茶」、雪国で雪上作業用靴として愛用される天然生ゴム素材の手作り長靴「ボッコ靴」の「ミニボッコキーホルダー」など。気になる製品が店内の棚にずらりと並んでいるので、見ているだけでも楽しい。店は「こみせ」(表通りに設けられたひさし)が並ぶことで有名な重要伝統的建造物保存地区「中町こみせ通り」から「横丁かぐじ広場」につながる通路の角にある。この広場は、市民から安らぎの場として利用されており、「恋よされモニュメント」や「黒石ゆかりの四大作曲家の碑」も立つ。こちらもあわせて立ち寄ってみよう。
スポット詳細
- 住所
- 青森県黒石市中町38 地図
- エリア
- 弘前・黒石・岩木山エリア
- 電話番号
- 0172556188
- 時間
-
[平日]11:00-15:00
[土日祝]10:00-16:00 - 休業日
- 火
- 駐車場
-
なし
※松の湯交流館の駐車場(無料)をご利用ください - クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、au WALLET、Apple Pay、Google Pay、PayPay、楽天ペイ、d払い、auPAY、ALIPAY)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- あり(2口)
- 喫煙
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン