新鼻新山
噴火によって島の南に突然現れた鼻の形に見える海岸の奇観
強風が吹く海岸にはスコリアと呼ばれる火山礫の丘が続いている。海の見えるところまで歩くと、右手に切り立った新鼻新山(にっぱなしんざん)が見えてきた。ただし、ここは崖の上で滑落の危険があるので、くれぐれも注意が必要だ。島の南端に位置する新鼻新山は、島を1周する都道212号線には表示が出ていない。目印となるのは新澪池(しんみょういけ)跡の標識。駐車場もある。新鼻新山へはここから海側へ下りる小道を歩くこととなる。新澪池跡と新鼻新山は同時に生まれたスポットだといえる。新澪池は1763年(宝暦13)の噴火によりできた火口湖で、神秘につつまれた名勝の池として知られていた。だが、1983年(昭和58)の雄山噴火の際の水蒸気爆発により、この池は一瞬にして消えてしまったのだった。一方、この噴火の際、噴出した岩石や火山灰が積もって一夜にしてできた丘が新鼻新山だ。専門的には火砕丘(かさいきゅう)と呼ばれる。海岸は波に削られ、現在では海に鼻のように突き出た地形となっている。新澪池跡と新鼻新山は一緒に訪ねたい場所だ。
スポット詳細
- 住所
- 東京都三宅島三宅村阿古 地図
- エリア
- 三宅島・御蔵島エリア
- 電話番号
- 0499451144
- 備考
- ※電話番号は三宅島観光協会へ繋がります。
情報提供: ナビタイムジャパン