福島空港

主力戦闘機のジェットビートルと、パトロールに使われる小型ビートルのオブジェが空港に待機

ウルトラマンのテーマパークのような空港

福島空港は、福島県玉川村と須賀川市にまたがるのどかな山間部にある。開港したのは1993年(平成5)。福島空港では、ウルトラマンを通じて子どもたちに夢や希望を持ち続けてほしいという願いを込め、ターミナルの内外にウルトラマンのモニュメントやジオラマ、撮影で使用された小物などを常設展示している。これらは、(株)円谷プロダクションと、特撮の神様と呼ばれた円谷英二氏の顕彰活動を行うサークル「シュワッち」の協力によって実現したもの。空港内には東北初のウルトラマンのオフィシャルショップ「SHOT M78」もあり、レアなグッズも手に入る。子どもはもちろん、ウルトラマンを愛する大人にも夢のような空間だ。空港から車で8分のところには、自然科学を体験しながら学べる「ムシテックワールド」もあるので、あわせて訪れよう。

正面玄関ではウルトラヒーローたちがお出迎え

2階出発ロビーに設置された大型パネルにはウルトラファミリーが勢ぞろい。3階通路からは怪獣ものぞいている

正面中庭にはウルトラマンのモニュメントも！

空港に到着したらまず、ターミナルの左端に展示されている科学特捜隊の主力戦闘機、ジェットビートルと小型ビートルのオブジェを見学しよう。乗用車ほどの大きさのジェットビートルは、滑走路の手前ということもあり、今にも飛び立ちそうな雰囲気。大人も心は一気に少年少女時代にワープ！ 正面入り口の近くには、ウルトラマンカラーの郵便ポスト「ウルトラマンポスト」が設置されている。これは、須賀川市とウルトラマンの故郷「M78星雲 光の国」が2013年(平成25)に姉妹都市提携したことから、日本郵便と福島空港ビルが設置したもの。ポストの左側の差入口に郵便物を投函すると、ウルトラヒーローと風景印の消印が押されて配達される。ポスト脇にあるウルトラマンカラーのベンチも貴重だ。正面入り口の向こうには高さ4mのウルトラマン像もあり、記念撮影に最適。

植え込みでカモフラージュされているが、もしかするとここが発進基地？

福島空港を守るように立つウルトラマンのモニュメント

ウルトラヒーローだらけの空港内へ

たくましいウルトラマンをカメラに収めたら、いよいよ館内へ。ウルトラヒーローゲートと名付けられた正面入り口では、自動ドアの全面を使ってポーズを決める歴代のウルトラヒーローたちが出迎えてくれる。1階フロアでは、バルタン星人と闘うウルトラマンにハンドルを回してパワーを送ろう。その先には、ウルトラマンシリーズに登場する組織の隊員服などが展示されている。見上げれば巨大なヒーロータペストリーなども飾られ、館内はウルトラマンづくしだ。2階には、怪獣と闘うシーンを表したウルトラヒーローのジオラマがある。不定期に変更されるので、誰に会えるかはそのときのお楽しみだ。3階の屋外には、那須連峰や吾妻連峰の雄大な景色を望む送迎・見学者デッキがある。天気がよければ立ち寄ってみよう。お土産探しは2階の「SHOT M78」へ。子どもたちに人気の指人形からお菓子、文具、隊員服のピンズ、トイレットペーパー、食器、時計、ファン垂涎の貴重なフィギュアまでそろい、大人買い必至。

2階出発ロビーではEXレッドキングと闘うウルトラマンサーガの姿が！

「SHOT M78」でのショッピングが目的で、わざわざ遠くから足を運ぶ人もいるそうだ

(左上から時計回りに)箸置き550円、ハイグレードバージョンのフィギュア1万3750円～、ロルバーンのポケット付きメモ帳1045円と4色ボールペン2200円、ソフビ怪獣770円