慈恩寺テラス
国指定史跡「慈恩寺(じおんじ)」の歴史的価値や魅力を紹介する交流拠点
多彩なプログラムで慈恩寺を紹介
2021年(令和3)、山形県の中央部にある寒河江市(さがえし)にオープンした史跡慈恩寺旧境内ガイダンス交流施設「慈恩寺テラス」。2014年(平成26)10月に国指定史跡となった「慈恩寺旧境内」について紹介する総合案内施設だ。慈恩寺のふもとに位置し、施設内には「常設・企画展示室」、4Kの大型ラウンドシアターを備えた「シアタールーム」、寒河江のご当地グルメの肉そばやコーヒーを味わえる「寺そば・寺カフェ」がある。特に、常設展示室でジオラマ(大きさ約4m×4m)にプロジェクションマッピングを使って慈恩寺の歴史や、かつて行われていた修験修行を紹介する「慈恩寺時空トラベル」は必見。「時をつなぐ、場をつなぐ」をコンセプトに、「地域や未来を明るく照らす(テラス)」という願いが込められた「慈恩寺テラス」を訪れよう。
慈恩寺テラスでほっとひと息
「慈恩寺テラス」に行ったらぜひ立ち寄りたいのが、「寺そば・寺カフェ」だ。地元の名物グルメや、地元産の素材を使ったメニューが並ぶ。「寺そば」では、寒河江のご当地グルメで嚙みごたえのある鶏肉が入った「肉そば」や、山形のソウルフードといわれるげそ天が載った「げそ天カレーライス」などがある。また「寺カフェ」では、地元のブランドコーヒーである「寒河江珈琲」はもちろんのこと、縁起がよいとされるあられ「おいり」をちりばめたソフトクリーム、シフォンケーキやスムージーなどを味わえる。寺院見学の合間にゆったりとしたひとときを過ごそう。
慈恩寺旧境内にも足を延ばして
「慈恩寺テラス」の名前の由来にもなっている慈恩寺は、奈良時代に聖武天皇(しょうむてんのう)の勅命によって開かれたと伝えられる、開山1300年を超える古刹。葬儀を行うような一般的な寺ではなく、平安時代には天皇のための祈祷を行う寺とされ、江戸時代にいたっては僧や山伏、寺侍など多くの人々を抱える巨大な祈祷寺院であった。天台宗、真言宗が入り交じったこの寺院は、国指定32種、県指定33種と東北随一の文化財所蔵数を誇る。歴史に触れたあとは、広大な境内を散策するのもおすすめ。東京ドーム約10個分の敷地のなかで夏のハス、秋のヒガンバナ、そして冬の雪化粧と、一年を通してさまざまな景色を見ることができる。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン