マルヒロストア
遊び心たっぷりの波佐見焼! 直営店は「マルヒロ」ワールド全開
「波佐見焼」の概念を変えたマルヒロの「HASAMI」
波佐見焼の創始は1599年(慶長4)。豊臣秀吉による朝鮮出兵「文禄・慶長の役」で朝鮮から渡ってきた陶工、李祐慶(りゆうけい)が波佐見町内に登り窯を築いたことによる。100年以上の歴史をもつ窯元が少なくないこの地にあって、創業1957年(昭和32)のマルヒロは比較的新しい会社といえるだろう。従来、白磁に呉須(ごす、藍色に近い青色)で絵付けした器が波佐見焼のスタンダードとされていたなか、マルヒロが2010年(平成22)に打ち出したカラフルでポップな「HASAMI」シリーズは衝撃と賞賛をもって迎えられた。食卓を華やかにしてくれるカラーバリエーションに加え、スタッキングできる便利さ、使い勝手のよさなどが高く評価され、全国的に評判となった。その後も従来の波佐見焼の枠にとらわれない、自由でデザイン性に富んだ作品を作り続け、今なお多くのファンの心をつかんでいる。2021年(令和3)には私設公園「HIROPPA(ひろっぱ)」を波佐見町内に開設。これまで町外にあった直営店もこの施設内に移転し、大人も子どもも遊んで憩える人気のスポットになっている。
それぞれのコンセプトを身にまとった、マルヒロの個性的な器たち
マルヒロが手がける商品をいくつか見てみよう。「もぐもぐごっくん」は子ども用の食器シリーズ。一般的に、耐久性を重視した子ども用の器はプラスチック製のものが多い。そんななか、「小さい頃から本物の『割れる器』に触れてほしい」との想いで開発された磁器のシリーズだ。大人になっても使い続けられるデザイン性の高さが魅力になっている。「KEEPWARE」シリーズは紙コップ、紙皿を波佐見焼きで再現したもの。これらの紙食器が使い捨てにされることに疑問をもった3代目社長の馬場匡平(ばばきょうへい)氏が、一石を投じようと生み出した商品だ。「色絵」シリーズは江戸時代から続く伝統的な古伊万里焼の色絵磁器の手法を用い、遊び心たっぷりに再現している。よく見てみると、鯉かと思ったものは実はウーパールーパー、獅子に見えたものがパグなのだ。思わず「かわいい!」と声が出てしまうこと間違いなし。陶石を使ってできる磁器に対し、土で作られている陶器、「たたら」シリーズにも注目。一つひとつ厚みや表情が異なり、土と手のぬくもりを感じさせてくれる器だ。
買い物の合間にコーヒーと絶品スイーツでホッとひと息
「マルヒロストア」内には、お菓子や調味料、フルーツ酵素シロップなどを販売している売店「キオスク」、ドリンクと絶品スイーツを楽しめるカフェ「OPEN-END」が併設されている。「自由な」「縛りがない」との意味をもつ「OPEN-END(おーぷんえんど)」は、室内・室外の境界が曖昧で、開放的な空間になっている。豆の味をダイレクトに感じられるスペシャルティコーヒーに、エアリーでミルクの甘さが引き立つカフェ・ラテ、自家製のスイーツ類など、どのメニューもクオリティが高い。提供する際の器には、発売前のマルヒロのサンプルを使うことがあり、「お客さんの反応を見てから商品化するかどうか決めることもある」のだとか。ほとんどのメニューがテイクアウト可能なので、公園に持っていって緑に囲まれながらカフェタイムを楽しむのも一興だ。
スポット詳細
- 住所
- 長崎県東彼杵郡波佐見町湯無田郷682 地図
- エリア
- 西海・東彼杵エリア
- 時間
- 10:00-18:00
- 休業日
- 不定休
- 英語メニュー
- あり
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン