藤森寮

画廊/ギャラリー

元学生寮がものづくりの舞台に! 作家とともにアートなひとときを

昔ながらのレトロな通りに、個性あふれるカフェやショップが点在する鞍馬口(くらまぐち)通。ゆるりと歩くだけでも楽しいこの通りで、このところ注目を集めているのが「藤森寮(ふじのもりりょう)」だ。

鞍馬口通沿いに位置する藤森寮・北棟} 鞍馬口通沿いに位置する藤森寮・北棟

歴史と自然を感じられる洛北エリアに位置

藤森寮があるのは、戦国武将や千利休ゆかりの大徳寺(だいとくじ)がある洛北エリア。京都のまちを東西に通る鞍馬口通沿いにある藤森寮へ向かうには、地下鉄鞍馬口駅から鞍馬口通を西へゆっくりと歩くのもよいが、便利なのは北大路駅を経由する方法。北大路駅から市バスに乗り換え、大徳寺前で下車すれば、徒歩5分ほどでたどり着く。鞍馬口通には、昔ながらの京町家を改装したショップや、銭湯であった建物を改装したカフェなどが立ち並ぶ。ノスタルジックな雰囲気のなかに、どこか新しさを感じることができるのが鞍馬口通周辺の魅力だ。鞍馬口通の北側には、緑に包まれる船岡山がどっしりと構え、奥深い歴史と豊富な自然をたっぷりと感じられる。

9つのアートな空間が集合

藤森寮は、鞍馬口通沿いに立つ北棟と、智恵光院(ちえこういん)通沿いに立つ南棟の2つの京町家で構成されるアートスポットだ。元は大学の学生寮であった建物で、2つの棟をつなぐのは緑豊かな中庭。中庭を通って、2つの棟を移動するのは冒険のようでわくわくする。

左/京町家らしい中庭、右上/各店のオープン状況を記した札。こんなところにも個性があふれている、右下/昔ながらの土間も健在} 左/京町家らしい中庭、右上/各店のオープン状況を記した札。こんなところにも個性があふれている、右下/昔ながらの土間も健在

藤森寮に入っているのは、9つのアトリエやギャラリー兼ショップ。ガラス細工、漆工芸、フェルト作品、彫金工芸、クラフトなど、さまざまなジャンルの作家がそろう。体験のできるアトリエも多く、それぞれ少人数での実施となるため、京町家の落ち着いた雰囲気の中、ゆったりとアートを楽しみたい、という人に人気を集めている。オープン時間や営業日は、店舗によって異なるので、気になる店舗は事前に公式サイトなどで調べて訪れよう。

ガラス工房から漆まで、5つのアトリエがある北棟

北棟を訪れると、最初に迎えてくれるのは「彫金教室 アトリエAZu (あず)」だ。こちらでは、お客様が金属を叩いたり、磨いたりしてデザインするアクセサリーやキーホルダー制作の体験ができる。刻印も可能なので、好きな文字を入れるのもおすすめだ。その奥にあるのは、「アートスペース CASAne(かさね)」。店主がセレクトした全国の作家物のアクセサリーや器のほか、店主が作り出す紙ものの作品が並ぶ。

「彫金教室 アトリエAZu」では、トントンと金属を叩いて作品を制作。バングル(右上)やキーホルダー(右下)は真鍮製} 「彫金教室 アトリエAZu」では、トントンと金属を叩いて作品を制作。バングル(右上)やキーホルダー(右下)は真鍮製

「アートスペース CASAne」の店内。中庭に面していて心地よい} 「アートスペース CASAne」の店内。中庭に面していて心地よい

京町家らしい急な階段を上れば、左手には「アトリエ セレネッラの咲くころ」がある。こちらではフェルトをつかった洋服から小物、人形までの制作を手がけている。廊下を挟んで右手にあるのは、2023年(令和5)に新しくオープンした「シモサカ写真館 photo atelier+gallery雫」だ。写真展やワークショップを行う。そして、廊下のいちばん奥にあるのが、「漆工房 タラノメ」。漆を使った作品のショップ兼工房で、職人の技をすぐ目の前で見学できる。修理もしてもらえるので、修復したいものがある場合はぜひ相談してみては。

「アトリエ セレネッラの咲くころ」のフェルトでできた人形} 「アトリエ セレネッラの咲くころ」のフェルトでできた人形

ギャラリーやフリースペースがある南棟

中庭を通って南棟へ向かえば、1階には「gallery shop manimani(まにまに)」が入る。選ぶ楽しさを感じられる、丁寧に作られたものを展示・販売するセレクトショップ。2階には、ガラス細工の体験ができる「glass studio may(ぐらすすたじおめい)」、さまざまなジャンルの企画展を行う「gallery 森ノ魚(ぎゃらりーもりのさかな)」、フリースペースとしてお茶会などに使用できる「スイレン房」(オープン準備中)の3つの空間がある。

「gallery shop manimani」の展示スペース。自由な雰囲気が広がる} 「gallery shop manimani」の展示スペース。自由な雰囲気が広がる

「glass studio may」で体験できるのは、フュージング技法と呼ばれる、板ガラスにガラスピースを並べてデザインしていくガラス細工。アクセサリーや箸置き、小皿など、好きなアイテムを選んで制作することが可能。土台となるガラスを選んだら、あとは焼き上がりを想像しながら、思いおもいにガラスピースを置いてデザインしていくだけ。危険な道具を使用しないので、小さな子どもでも気軽に体験できる。「ものづくり」の魅力をたっぷりと楽しめる藤森寮。趣のある京町家で、自分好みのアートを見つけてみてはいかが。

「glass studio may」での体験風景。欲しいかたちのガラスがない場合は、道具を使ってカットすることも可能} 「glass studio may」での体験風景。欲しいかたちのガラスがない場合は、道具を使ってカットすることも可能

ガラスは焼くと溶けるので、いろんなピースを並べても表面はなめらかになる。完成した作品は後日送付してもらえる} ガラスは焼くと溶けるので、いろんなピースを並べても表面はなめらかになる。完成した作品は後日送付してもらえる

スポット詳細

住所
京都府京都市 北区紫野東藤ノ森町11-1 map map 地図
駐車場
なし
Wi-Fi
なし

情報提供: ナビタイムジャパン

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アクセス

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最寄り

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