南部せんべい本舗 八戸屋
南部地方のソウルフード・南部煎餅の手焼きにチャレンジ
「せんべい焼き体験」は予約必須
煎餅と聞くと、米を原料に作られる菓子を思い浮かべる人が多いだろう。しかし寒冷地のため稲作が難しかった八戸藩(青森県南部~岩手県北部)一帯では、煎餅といえば、小麦粉やそば粉を水で練って焼き上げる「南部煎餅」が主流だ。この南部煎餅を専門に扱う八戸屋は、1923年(大正12)に創業し、現在でもすべて職人の手作業で焼き上げている。その種類はなんと約50種類。店頭では「せんべい手焼き体験」にも挑戦できる。体験は、材料準備の都合上、1グループ10枚から受け付けており、料金は1枚120円。ゴールデンウィークやお盆、年末年始は混み合うので早めに予約を。また手焼き体験のため、夏場の気温が高い日は安全面を考慮し中止になる場合がある。夏休みの体験は、当日の気温もチェックしておこう。
焼きたてのサクサクを召し上がれ
まずは南部鉄器の焼型に落花生を敷き詰め、その上に煎餅の生地を入れてギュッと挟む。焼型はあらかじめ熱せられているので、やけどしないよう取り扱いには注意しよう。南部煎餅は、模様の付いている方が裏面となる。焼くのは表からだ。表になる面を下にし、火にかけよう。焼き始めから5分ほどしたら、型を開いて焼き目を確認する。スタッフがそばについてくれるので、焼き加減がわからなければ、アドバイスしてもらおう。表がしっかり焼けたら、ひっくり返して今度は裏面を火にかけていく。両面が焼き上がったら、型からはみ出た生地をこそげ落として完成だ。焼きたての煎餅はとても香ばしく、食感はサクサクとしている。南部煎餅の裏面にはさまざまな模様があるが、基本となるのは、この体験でも使われている型。名前は「菊水と三階松(さんがいまつ)」という。
素材を工夫し、種類も増えている南部煎餅
「菊水と三階松」は、南部煎餅の由来に関係する模様だ。由来は諸説あるが、八戸屋に伝わっているものは、14世紀後半、第98代の長慶天皇が東北巡幸をしたときの話。天皇一行は、食べるものがなくなり困っていた。すると家臣の赤松氏が近くの農家からそば粉とゴマを手に入れ、自らの兜を器に餅のようなもの(煎餅)を焼いて献上した。長慶天皇はその煎餅の風味に加え、赤松氏を「楠木正成にも匹敵する忠節」と称えた。そして、楠木氏の家紋である「菊水」と赤松氏の家紋「三階松」を、この煎餅の焼型に使用することを許したという。歴史ある南部煎餅も、時代にあわせて素材や形のバリエーションが広がっている。八戸屋では、青森県のブランド米「青天の霹靂(へきれき)」や北海道産ブランド小麦「春よ恋」を原料にした煎餅のほか、チョコレートや抹茶を挟んだひと口サイズの煎餅なども販売している。体験後は、いろいろな南部煎餅を手に入れて帰ろう。
スポット詳細
- 住所
- 青森県むつ市新町47-3 地図
- エリア
- 八戸・下北半島エリア
- 電話番号
- 0175223324
- 時間
- 8:00-18:00
- 休業日
- 1/1
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、銀聯)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、QUICPay、iD、nanaco、楽天Edy)
- Wi-Fi
- あり(hachinoheya5G)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
-
【昼】1,001-3,000円
【夜】1,001-3,000円 - 滞在目安時間
- 0-30分
情報提供: ナビタイムジャパン