諏訪大社
古からの伝統を色濃く残す自然の聖地
日本古来の自然信仰に触れる
諏訪大社は、日本で最も古い神社のひとつ。親しみを込めて「お諏訪様」と呼ばれ、水の神、風の神、農業の神、また軍神として信仰を集めている。諏訪大社とは4つの宮の総称であり、諏訪湖を挟んで北に下社2宮、南に上社2宮が鎮座しているが、御神体を祀る本殿が存在しないことが特徴。上社は神体山(守屋山)、下社は御神木(春宮は杉、秋宮はイチイ)が御神体となり、山や神木などの自然を信仰していた古からの姿が今に残っている。各社の境内には、国の重要文化財に指定されている数々の社殿や、その社殿の脇に4本建てられた「御柱(おんばしら)」と呼ばれるモミの大木をはじめ、神秘的な巨木がいくつも点在し見どころ満載だ。
諏訪信仰の発祥の地とされる上社前宮は、自然と調和した素朴な趣
社殿の脇に4本そびえる御柱のうち「一之御柱」は、最も太く高さがある
御朱印帳を手に「四社参り」
諏訪大社のご神徳は四社で異なるが、せっかくお参りするなら四社すべて巡ってしっかりご利益にあずかりたい。まわる順番に特に決まりはないが、上社前宮は茅野市、上社本宮は諏訪市、そして下社秋宮・春宮は下諏訪町に位置し、上社と下社は距離にして10km以上離れているため、基本的には車での移動がおすすめだ。上社と下社に分かれている理由は、あるとき、建御名方神と八坂刀売神がケンカをし、怒った八坂刀売神は下社に渡り別居したという伝説が。しかし、建御名方神は夜に湖を渡ってこっそり会いにいくようになり、その通った足跡が、冬に諏訪湖の氷の亀裂として現れる「御神渡り」とされている。そんな古に思いを馳せながら四社を巡り、御朱印を集めよう。各社の授与所で拝受でき、四社すべての御朱印を集めると最後4番目の神社で参拝の記念品をもらえる。
左から下社春宮、下社秋宮、上社前宮、上社本宮。いずれも初穂料は500円
参拝時のお土産といえば「大社煎餅」。創業90余年、下社秋宮の前に店舗を構える
約1200年以上前から続く天下の大祭「御柱祭」
諏訪大社最大の神事といえば、7年に1度開催される「御柱祭」。正式名称は「式年造営御柱大祭(しきねんぞうえいみはしらたいさい)」といい、宝殿を造り替え、社殿の四隅にある御柱を建て替える祭りだ。諏訪地方6市町村の約20万人がこぞって参加し、その勇壮さと熱狂ぶりで日本三大祭のひとつとしても知られる。
4月の「山出し」と5月の「里曳き」の合計6日間にわたる御柱祭は、山から直径約1m、長さ約17m、重さ7tにもなる巨木を8本切り出し、街道を人力のみで曳いたのちに御神木として各お宮の四隅に建てる。山出しでは、巨大な御柱が次々と坂を下る「木落し」と、冷たい雪どけ水の川を曳き渡る「川越し」(上社のみ) が最大の見どころ。里曳きでは、騎馬行列や長持ち行列、花笠踊りなどがあり、山出しとは対照的な華やかな雰囲気を楽しめる。次回は2022年(令和4)に開催。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
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